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【市況】明日の株式相場見通し=先安感から売り先行、円高懸念くすぶる

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(7日)の東京株式市場は、外国為替市場での他通貨に対する円高進行懸念がくすぶり続けるなか、買い意欲は低調なままとなることが予想され、先安感から日経平均株価は続落となりそうだ。

 イタリア第3位の大手銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行が、現地4日に欧州中央銀行から不良債権の削減を要請されたことが明らかとなり、欧州の金融不安が再燃、欧州株市場が金融株を中心に下落した。これに歩調合わせるように、英ポンド安が円高を誘発した。

 市場関係者からは「金融不安の再燃や円高進行を懸念して、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などの銀行や、ホンダ<7267>、マツダ<7261>の自動車に年初来安値を更新する銘柄が目立った。英国の欧州連合(EU)離脱決定直後の6月24日の安値を下回る銘柄が増加してくると先行き不透明感が高まる」との見方が出ていた。

 6日の東京株式市場は、朝方から売り一辺倒の展開。日経平均株価は急落し、一時前日比500円を超える下げとなる場面もあった。ただ、後場に入ると円高・ドル安進行にやや歯止めがかかったこともあり、引けにかけて下落幅を縮小した。日経平均株価終値は、前日比290円34銭安の1万5378円99銭と続急落。ただ、東証1部の買代金は2兆2304億円と、売買活況の目安とされる2兆円を4日ぶりに上回った

 日程面では、日銀支店長会議、7月の地域経済報告、5月の景気動向指数、6月のオフィスビル市況に注目。海外では、米6月ADP雇用統計が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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