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【市況】商い膨らみづらく、セクター内でのリバランスの動きが出やすくなる可能性【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

5日の日経平均は7営業日ぶりに反落。106.47円安の15669.33円(出来高概算15億7000万株)で取引を終えた。米国市場が独立記念日の祝日で休場だったことで海外勢のフローが限られているなか、欧州市場が下落した流れもあり、利益確定の売りが先行。為替市場では円相場が円高に振れて推移するなか、一時15600円辺りまで下げ幅を拡大させる場面もみられた。

ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>など、日経平均への影響度が大きい値がさ株が軒並み弱い値動きをみせていたことも、上値の重石となった。その後も円相場が1ドル101円台と円高に振れるなか、こう着ながらもマイナス圏での推移が続いた。セクターでは、水産農林、機械、保険、銀行、鉱業、その他製品、不動産、電気機器が冴えない。半面、繊維製品、ゴム製品、建設、海運、陸運が小じっかり。

日経平均は直近もち合いレンジでのこう着だった。ただ、指数インパクトの大きい値がさ株が総じて軟調だったほか、マザーズ指数が下げ幅拡大していたことで、より手掛けづらい相場展開となっていた。休場明けの米国市場の動向、さらに英キャメロン首相の後任を選ぶ与党・保守党の党首選挙は、5日に1回目の投票が行われる予定であり、これを見極めたいとする模様眺めムードも高まりやすい需給状況であろう。

週末には米雇用統計を控えていることもあり、内需系にシフトしやすい需給状況になりそうだ。また、ファーストリテ<9983>の弱さが目立ったが、一方でニトリHD<9843>の底堅さが目立っていた。活発な取引が限られるなか、セクター内でのリバランスの動きが出やすくなる可能性もありそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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