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【市況】日経平均は続伸、自動車の一角が堅調な点はポジティブだがメガバンクの弱さ気掛かり/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は続伸。69.33円高の15751.81円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えた。1日の米国市場ではNYダウが小幅ながら4日続伸だったが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の15560円となるなか、利食い先行で始まった。しかし、寄り付き直後につけた15553.92円を安値に、その後は下げ幅を縮め、前場半ばにはプラス圏を回復している。

 セクターでは鉄鋼、非鉄金属、その他金融、情報通信、繊維、食品が上昇。一方で水産農林、石油石炭、ゴム製品、精密機器、銀行が小安い。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1000を超えており、過半数を占めている。規模別指数では小幅ではあるが、大型株指数の強さが目立つ。また、中小型株物色が活発であり、マザーズ指数は2%超の上昇に。

 為替市場では円相場がやや円安に振れて推移しており、買い安心感につながっているようだ。また、先週末の英国市場が大きく上昇するなか、売り込まれていた日本株市場には買い戻しが継続しているようだ。また、大型株指数の強さが目立っており、主力処への買戻しが意識される。ただし、通信や医薬品辺りが牽引しており、流れとしては内需・ディフェンシブ系に。

 トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>など自動車の一角が堅調な点はポジティブであるが、メガバンクの弱さは気掛かりである。今晩の米国市場は独立記念日の祝日となるためリスクは取れそうであるが、基本は内需・ディフェンシブ系にシフトしやすいだろう。その他、中小型株での短期的な値幅取り狙いの流れは活発化しよう。(村瀬 智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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