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【市況】日経平均は5日続伸、欧米株高で買い先行も上値重く/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は5日続伸。欧州中央銀行(ECB)が債券購入のルール緩和を検討との報道を受けて前日の欧米株は上昇。また、寄り付き前に日本銀行が発表した6月の全国企業短期経済観測調査(日銀短観)は予想をやや上回ったが、追加緩和期待が後退するものではなかった。日経平均は122円高からスタートすると、前場に15765.00円(前日比189.08円高)まで上昇する場面があった。ただ、午前に発表された中国の6月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回り、為替相場が円高に振れるとともに上値の重い展開となった。

大引けの日経平均は前日比106.56円高の15682.48円となった。東証1部の売買高は17億3592万株、売買代金は1兆7958億円と低調だった。業種別では、水産・農林業、医薬品、化学が上昇率上位だった。一方、空運業、石油・石炭製品、倉庫・運輸関連業が下落率上位だった。

個別では、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、ソニー<6758>、JT<2914>などがしっかり。KDDI<9433>、良品計画<7453>、東芝<6502>は2%超上昇した。前日に第1四半期決算を発表したニトリHD<9843>は商いを伴って8%近く上昇。また、ソフトブレーン<4779>がストップ高で取引を終え、キャリアリンク<6070>、SKジャパン<7608>などとともに東証1部上昇率上位となった。一方、ソフトバンクグ<9984>、Vテク<7717>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>、ファナック<69541>などが軟調。出光興産<5019>は昭和シェル<5002>との経営統合を巡る不透明感が引き続き嫌気され5%超の下落。米当局より新たなリコールが警告されたタカタ<7312>は6%安に。また、WSCOPE<6619>に加え、前日決算発表したアダストリア<2685>やクスリのアオキ<3398>が東証1部下落率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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