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2016年07月01日15時32分

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):トクヤマ、シスメックス、共立メンテ、アウトソシン

トクヤマ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トクヤマ <4043>  294円  +15 円 (+5.4%)  本日終値
 トクヤマ<4043>が反発。6月30日の取引終了後、マレーシア子会社がプラント設備に関して補助金を受領したと発表。これに伴い、第1四半期業績に約20億円を特別利益として計上するとしており、最終利益の上振れを期待した買いが入っている。なお、17年3月期業績への影響については現在精査中で、業績予想の修正が生じる場合は速やかに公表するとしている。

■シスメックス <6869>  7,360円  +370 円 (+5.3%)  本日終値
 シスメックス<6869>が急反発。同社は6月30日、凸版印刷<7911>と共同で出資する関係会社の理研ジェネシスの株式を凸版印から追加取得し、子会社化したと発表。今後、ゲノム医療の実用化に向けて遺伝子解析センターを新たに設置するなど体制を強化するとしており、期待材料となっているようだ。理研ジェネシスは、最先端の遺伝子解析技術とバイオインフォマティクス(遺伝子情報と病気の関係を解析する技術)を活用した遺伝子受託解析サービスおよび製品を提供している企業。シスメックスはシナジーをより強化し、個別化医療の実現に向けた取り組みを加速させるため、理研ジェネシスの株式を凸版印から追加取得した。

■共立メンテナンス <9616>  7,150円  +340 円 (+5.0%)  本日終値
 共立メンテナンス<9616>が大幅に3日続伸。SMBC日興証券は、目標株価を1万2000円から9700円へ引き下げているものの、投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続するとのリポートをリリース。目標株価引き下げの理由について、17年3月期以降の業績予想引下げ、株式市場の動向を踏まえたリスクプレミアムの見直しによるものと解説。同証券ではまた、同社の株価は株式市場での「インバウンド」に対する関心低下、為替動向などにより、決算発表以降、6月29日時点でTOPIXを17%アンダーパフォームしていると説明。ただ、「インバウンド」テーマに対する株価プレミアムはいったん、剥落したものの、「内需関連」で業績は年率10%超の安定成長が続くということを考慮すれば、現状株価は過度に悲観的となっているとの見解を示している。同証券の新目標株価9700円は前日終値6810円と比べ、依然42.4%高い水準にあり、好感されているようだ。

■アウトソーシング <2427>  4,920円  +225 円 (+4.8%)  本日終値
 アウトソーシング<2427>が3日続伸。1日に発表された5月の有効求人倍率は1.36倍と24年7カ月ぶりの高水準となった。IT系や土木建築系の技術者の派遣・請負を手掛ける同社には人手不足は追い風。16年12月期の連結純利益は会社予想の24億円に対して市場には27億円(前期比49%増)前後への増額期待も浮上。来期も2ケタ増益による連続最高益が見込まれている。

■日本新薬 <4516>  5,600円  +240 円 (+4.5%)  本日終値
 日本新薬<4516>が上値指向鮮明。前週末に全般相場波乱に流されて下押したものの、再び買い直される展開。前立腺肥大に伴う排尿障害を改善する「ザルティア」が認知度の高まりから本格成長期に入っている。また、抗体医薬に次ぐ新型のバイオ医薬品として期待を担う核酸医薬分野にも経営資源を投入し注目されている。米製薬大手のバイオジェンは遺伝子が原因で筋力が失われる脊髄性筋委縮症向けの核酸医薬の承認を来年にも厚生労働省に申請する方向にあり、2018年にも国内で核酸医薬が発売される公算が大きくなった。そのなか、日本新薬はアンチセンス核酸医薬品であるDMD(デュシェンヌ型筋ジストロフィー)治療剤の開発に傾注しており、18年上市を目指し期待が膨らんでいる。

■ペプチドリーム <4587>  6,340円  +260 円 (+4.3%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が5日続伸と切り返し鮮明。週足で3月中旬に開けた大きなマドを埋め26種移動平均線を足場に再び上値を追う展開にある。2つ以上結合した特殊なアミノ酸(特殊ペプチド)を使用した創薬基盤技術を商業化したベンチャーで創薬初期段階から収入を得られるのが強み。大手製薬会社との共同開発契約は15社に達し、「安定的な利益を確保できている点が他のバイオベンチャーと一線を画す」(市場関係者)といわれている。6月中旬には契約先の米ブリストル・マイヤーズスクイブ社と共同研究している特殊環状ペプチドが臨床試験に入ったことを開示している。また、直近では6月29日に研究開発中だった抗インフルエンザ薬「PD-001」について、動物実験などで機能や安全性を調べる前臨床試験を開始することを発表、これも株価上昇を後押しする刺激材料となっているもよう。

■電通国際情報サービス <4812>  1,655円  +61 円 (+3.8%)  本日終値
 ISID<4812>が5日続伸。英国EU離脱(Brexit)の6月24日に急落したが、安値を拾う動きから急落前の株価水準への回復が目前となった。国内大手証券からポジティブな内容のアナリストリポートが確認されている。大和証券ではISIDが決算時期を変更した事を精査して、調査分析の結果、同社の高成長を印象付ける結果になると予想。フィンテック、デジタルマーケティング、MBDなど市場攻略で業績は長期拡大、Brexitの影響が見当たらず「株価調整で魅力増大」とポジティブな内容で紹介している。レーティング「1」を継続、目標株価は2360円から2330円へ引き下げているものの、時価1600円台からすれば目標株価までのカイ離が大きいことも注目材料。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,430円  +89.5 円 (+3.8%)  本日終値
 ヤマトホールディングス<9064>が大幅に5日続伸。メリルリンチ日本証券では、今期を構造改革の転換点と位置づけ、18年3月期営業利益は市場コンセンサスの700億円を上回る773億円と予想。18年3月期から19年3月期のEPS成長率を年率13%と予想し、レーティングを「アンダーパフォーム」から「買い」に、目標株価を2200円から2600円に引き上げている。

■MonotaRO <3064>  3,470円  +115 円 (+3.4%)  本日終値
 MonotaRO<3064>が上昇。同社は工具・工場用品のネット販売を主力としているが、低価格志向と商品ラインアップの充実が顧客ニーズをとらえ、業績成長トレンドを走っている。テレビCMなど広告戦略を強化し、プライベート商品の拡充も利益率向上に寄与している。SMBC日興証券が30日付で同社のレーティングを「1」継続(目標株価4300円)でフォローしていることもポジティブ材料となっているようだ。

■味の素 <2802>  2,483.5円  +77.5 円 (+3.2%)  本日終値
 味の素<2802>が反発。みずほ証券では、株価好材料に乏しい印象としながらも、経済環境が厳しい新興国での現地通貨ベースの調味料事業の堅調継続、構造改革に取り組む米国冷凍食品事業の中期的ポテンシャル、17年3月期までの中計期間における約7割の総株主還元性向見通し、停滞する動物栄養事業の底入れ気運の高まりに注目。レーティング「買い」を継続し、目標株価は2850円から2860円に引き上げている。

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