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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、中国人民銀行の緩和スタンスが好感される

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 51001.91 +1.99%
29日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比995.35ポイント高(+1.99%)の51001.91で取引を終えた。51229.09まで上昇した後、一時50009.45まで下落した。

英国の欧州連合(EU)離脱ショックがやや緩和されたことに伴う海外株の上昇が引き続き支援材料。また、通貨レアル高も外資の流出懸念を後退させた。ブラジル中央銀行が当面利下げを見送るとの観測がレアル買いにつながったもようだ。一方、インフレ加速が指数の足かせに。6月のFGVインフレ率(IGP-M)は前月比で1.69%上昇し、前月の0.82%から加速し、市場予想の1.48%を上回った。

【ロシア】MICEX指数 1888.15 +1.66%
29日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比30.92ポイント高(+1.66%)の1888.15で取引を終了した。1888.15まで上昇した後、いったん1857.23まで下落した。
英国の欧州連合(EU)離脱ショックがやや緩和されていることや、海外市場の上昇が引き続き好感され、ロシア株にも買いが継続した。また、原油高もウエートの高い資源銘柄の買い材料。米原油在庫の減少が報告され、この日のブレント原油は1.4%上昇した。ほかに、トルコとの関係改善も株式市場の支援材料に。トルコ大統領は、昨年11月にトルコ領空を侵犯したロシア軍機を撃墜したことについてロシア政府に謝罪した。

【インド】SENSEX指数 26740.39 +0.81%
29日のインドSENSEX指数は3日続伸。前日比215.84ポイント高(+0.81%)の26740.39、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同76.15ポイント高(+0.94%)の8204.00で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、後半に上げ幅をやや拡大させた。英国の欧州連合(EU)離脱ショックのやや緩和で前日の欧米市場が大幅に上昇した。また、この日のアジア市場も堅調な値動きを示していたなど海外環境の改善を受け、インド株にも買いが先行した。

【中国本土】上海総合指数 2931.59 +0.65%
29日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比19.03ポイント高(+0.65%)の2931.59ポイントと3日続伸した。約3週ぶりの高値水準を回復している。

中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスが好感される。リバースレポを通じ、連日で資金供給をしていることが引き続き支援材料となった。近く預金準備率が引き下げられる??との観測も強まっている。深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)解禁が週内にも発表されるとの観測もプラス。市場活性化が期待された。

《CS》

 提供:フィスコ

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