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【特集】ハウスコム Research Memo(4):積極的な新規出店(10店)と営業費用抑制で3期連続増収増益

ハウスコム <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

(1) 2016年3月通期の業績動向

ハウスコム<3275>の2016年3月期通期の営業収益は9,306百万円(前期比7.4%増)、営業利益808百万円(同49.8%増)となり、営業収益・営業利益ともに過去最高を更新した。積極的な店舗展開が成長の原動力であり、店舗数は純増9店舗で152店となった。またリフォーム事業を開始したことも増収を後押しした。営業費用が93.8%(2015年3月期)から91.3%(2016年3月期)と2.5ポイント下がり、費用の抑制に成功したことが増益の一因となった。

(2) 2017年3月期の計画

2017年3月期通期計画は、営業収益9,966百万円(前期比7.1%増)、営業利益854百万円(同5.7%増)を見込んでいる。8店舗の新規出店(撤退2店)により2017年3月期末158店舗体制とする。出店をあえて抑制し、成長ペースを落として人材の育成や店舗競争力の強化を行い、翌期以降の飛躍に備える。

(3)財務状況

2016年3月期末の財務状況は健全である。2016年3月期末の総資産残高は、前期末比358百万円増の7,159百万円となった。主な要因は現預金の276百万円増や、営業保証金の160百万円増であり、新規出店を積極的に行ったためである。

負債は前期末比103百万円減の2,876百万円となった。主な要因は流動負債の112百万円減であり、未払い債務が減少したためである。短期借入金および長期借入金はゼロであり、無借金経営を推進する。

流動比率は229.0%、自己資本比率は59.6%と安全性の指標は顕著に高い。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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