【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):小野薬、NTTドコモ、JAL、大塚HD
小野薬 <日足> 「株探」多機能チャートより
小野薬品工業<4528>が高い。同社のがん免疫治療薬「オプジーボ」が28日、進行期膀胱がんについて、米国食品医薬品局(FDA)から画期的治療薬(ブレークスルーセラピー)に指定されたことで、これを材料視する買いが集まっている。既にオプジーボの売り上げは、肺がん効能の追加承認を背景に、想定を上回る伸びをみせて同社の収益を押し上げており、16年3月期の営業利益は前の期比倍増以上の高変化をみせているが、今期以降、成長はさらに加速する見通しだ。
■NTTドコモ <9437> 2,795円 +52.5 円 (+1.9%) 本日終値
NTTドコモ<9437>が3日続伸。今日は、大和証券がポジティブなリポートをリリースしたことが確認されている。リポートによると、同社のオーガニックな営業利益は17年3月期に12%増、18年3月期に6%成長すると同証券では予想。データ収入が拡大し、iPhoneの月々サポートの悪影響が縮小し、スマートライフ領域の利益が拡大し、費用削減が進み、販売競争が緩和されるとみて、特に、データ利用収入とスマートライフ領域の利益、費用削減の進展は同証券予想を上回っていると指摘。同証券は、ドコモは獲得競争終息の受益者であるとの見解を示し、投資判断「2」(アウトパフォーム)、目標株価3130円を継続している。
■日本航空 <9201> 3,318円 +58 円 (+1.8%) 本日終値
国内大手証券の運輸セクターのリポートでは、Brexitにより円高が進展、外需減速リスクが表れているものの、日本の運輸セクターは堅調な相対パフォーマンス(対TOPIX)が見込めると指摘。空運は、業績の堅調さが再評価され株価の反転余地が大きいとしながらも、原油や国際線の旅客減少リスクもあるため、外部環境の変化を気にせず業績が堅調な鉄道が最も適切と解説。空運ではJAL<9201>とANAホールディングス<9202>、鉄道ではJR東海<9022>と京成電鉄<9009> が営業増益になりやすいとみて、物流では、5月までの単体の営業増益基調が確認されている日本通運<9062>に注目している。
■大塚ホールディングス <4578> 4,783円 +72 円 (+1.5%) 本日終値
大塚ホールディングス<4578>が反発。SMBC日興証券は、16年12月期~19年12月期業績予想を見直し、新たに20年12月期予想を加え、中期業績予想を見直したとのリポートをリリース。昨年4月に主力品である非定型抗精神病薬エビリファイの米国特許が満了し、16年12月期は大幅な減益が避けられないものの、16年12月期をボトムとして、17年12月期以降は、豊富な新薬の貢献により利益回復局面に入るとの見解を示している。同証券ではまた、成長ドライバーとして、エビリファイメンテナ(1カ月1回投与注射剤)、エビリファイの後継品レキサルティは米国で順調な立ち上がりを示しており、中長期的視点でみれば、成長銘柄として注目できるとみて、投資評価「2」(中立)を継続。目標株価は4300円から5000円へ引き上げている。
■資生堂 <4911> 2,594円 +35.5 円 (+1.4%) 本日終値
資生堂<4911>が反発。同社は28日、加齢に伴う真皮空洞化のメカニズムを解明したことを発表した。同社では加齢に伴い皮膚の真皮が失われて脂肪に置き換わることを見出し、真皮が空洞化している人ほど外見上も顔がたるんでいることを明らかにしてきたが、その原因が解明されていなかった。今回、真皮が空洞化している部位では汗を分泌する器官「汗腺」が著しく委縮していることを世界で初めて発見した。汗腺の委縮が真皮空洞化の鍵であることを解明した知見をもとに新たなスキンケアへの応用を目指す。
■KYB <7242> 325円 +4 円 (+1.3%) 本日終値
KYB<7242>が反発。TIWでは、ハイドロリックコンポーネントは16年3月期を底に改善が見込めるものの、17年3月期会社計画における為替前提(1ドル=105円、1ユーロ=120円)を上回る円高進行や欧州地域売上高が全体の16%を占める点が懸念されると指摘。会社計画はAC事業の数量想定が保守的なため数量面で上振れ余地があるものの、円高で相殺されると見て、レーティングを「2+」から「2」に引き下げている。
■大和ハウス工業 <1925> 2,935円 +33 円 (+1.1%) 本日終値
大和ハウス工業<1925>は小幅高で3日続伸。グループ会社のフレームワークスがロジテック領域においてGROUND(東京都江東区)との資本業務提携締結を発表。同提携では、フレームワークスが国内外で多数の導入実績を持つWMS(倉庫管理システム)とGROUNDが扱う自動搬送ロボット「Butler(バトラー)」の制御システム(WCS)とを連結する。これにより、高度で先進的な物流オペレーションを実現し、物流現場にイノベーションを喚起する革新的なソリューションを提供していく。
■トレンドマイクロ <4704> 3,545円 +30 円 (+0.9%) 本日終値
三菱UFJモルガン・スタンレー証券による連続増配銘柄のリポートでは、配当重視のグローバル・ファンドは、昨年央以降も日本株の組み入れを徐々に高めていると指摘。日本株は、配当を重視する投資家にとって2000年代までほとんど投資対象にならなかったものの、最近、配当利回りが上昇したことから条件を満たすようになっているとみて、今後の配当成長余地を踏まえると配当重視のグローバル・ファンドが日本株の投資を増やす可能性は十分あると解説。将来3年間で配当金を増やす可能性があり、株主還元に積極的な企業として、トレンドマイクロ<4704>、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>、三菱重工業<7011>、オリックス<8591>、JAL<9201>をピックアップしている。
●ストップ高銘柄
北川精機 <6327> 304円 +80 円 (+35.7%) ストップ高 本日終値
SEHI <9478> 242円 +50 円 (+26.0%) ストップ高 本日終値
sMedio <3913> 1,960円 +400 円 (+25.6%) ストップ高 本日終値
ソフトブレーン <4779> 397円 +80 円 (+25.2%) ストップ高 本日終値
くろがねや <9855> 432円 +80 円 (+22.7%) ストップ高 本日終値
など、12銘柄
●ストップ安銘柄
ソフトフロント <2321> 426円 -100 円 (-19.0%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース