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【市況】米国株見通し:予想外の英離脱で売り追随へ

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2028.00(-77.75) (21:00現在)
ナスダック100先物 4298.75(-163.75) (21:00現在)

グローベックスは下落
英国EU離脱へ
欧州は全般売り先行

21:00時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は軟調に推移している。

23日のNY市場は上昇。英国民投票で欧州連合(EU)残留に楽観的な見方が広がり、欧州株が全面高となった流れを受けて買いが先行。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、原油相場の上昇が好感された。ダウ平均は230.24ドル高の18011.07、ナスダックは76.72ポイント高の4910.04。

市場が注目していた英国のEU離脱を巡る国民投票はEU離脱支持の勝利となった。これを受けてグローベックスの米株先物は大きく下げており、NYダウでは500ドル超の下げを織り込んで推移している。欧州市場は売りが先行しており、ユーロストックで8%近い下落、独DAXでは7%超、英FTSEは5%近い下げとなっている。

EU離脱の可能性、離脱した場合の金融市場の混乱はある程度は予想されていた。しかし、市場のコンセンサスがギリギリまで僅差で残留となるなか、ハシゴを外される格好となっている。また、予想はされていたが、今回の英国の問題が火種となり、他国へのEU離脱を窺わせる動きが警戒されてくる可能性がある。既にスコットランド首相は独立を示唆したほか、オランダ極右政党党首はEU離脱の是非問う国民投票実施を呼び掛けており、EU諸国の政治不安定化に対する懸念から、不安定な相場展開が余儀なくされそうだ。

《KK》

 提供:フィスコ

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