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【市況】24日の株式相場見通し=英開票にらみで波乱含みの展開に

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 24日の東京株式市場は、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票の開票内容が刻々と伝えられるなかで、思惑的な売り買いが目まぐるしく変化する神経質な展開となりそうだ。現状では、投票終了後の最新の世論調査で、残留支持が離脱支持をやや上回るという結果を受け、買いが先行するスタートとなりそうだ。ただ、今週に入って既に残留の結果を織り込むかたちで上昇を続けていることから、買い一巡後は上値の重い推移となりそうだ。一方、24日早朝の東京外国為替市場では、一時1ドル=106円台後半まで円が下落する場面があったものの、その後一気に1ドル=103円台半ばまで急上昇するなど波乱展開となっている。

 さらに、市場関係者からは「“残留”が多数を占めた場合でも、僅差の場合には“離脱派が善戦した”との印象が残り、引き続き相場の波乱要因を持越しそうだ。さらに、あすの欧州や米国市場の反応が週明けの東京市場に影響する可能性もある」との見方が出ていた。

 23日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比230.24ドル高の1万8011.07ドルと大幅反発し、4月27日以来約2カ月ぶりの高値水準となった。英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で、残留支持が優勢との観測が浮上していることから買い安心感が広がり、金融株を中心に上昇が加速した。ナスダック総合株価指数は、前日比76.722ポイント高の4910.041と大幅反発した。

 日程面では、日銀金融政策決定会合の主な意見公表(6月15~16日開催分)、日銀の黒田総裁が全国信用金庫大会に出席、5月の企業向けサービス価格指数に注目。海外では、英国のEU離脱の是非を問う国民投票の結果判明、米5月の新築一戸建て住宅販売件数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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