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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~英国民投票の結果で一段高をみせられるかに関心集まる

東証2部指数 <日足> 「株探」多機能チャートより

24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:英国民投票の結果で一段高をみせられるかに関心集まる
■外資系証券の注文動向:差し引き230万株の買い越し
■前場の注目材料:シャープ、債務超過で東証2部に降格へ



■英国民投票の結果で一段高をみせられるかに関心集まる

24日の日本株市場は買い先行の展開となろう。23日の米国市場では英国のEU残留に楽観的な見方が広がり、NYダウが200ドル超の上昇となった。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比325円高の16495円と大幅に上昇しており、これにさや寄せする格好から幅広い銘柄に買いが先行することになりそうだ。

日経平均の25日線が16453円辺りに位置しており、寄り付き段階でこれを捉えてくることになりそうだ。その後は午後にも判明するとみられる英国国民投票の結果を受けて、もう一段の上昇をみせてくるかを見極めることになろう。ブックメーカー各社では残留確率の上昇がみられており、既に90%を超えている。

残留は織り込み済みとなる中で、事実で材料出尽くしとなるようだと、これまで同様の週末モードに入る。また、ギャップ・アップで始まるため、一段高をみせられないと長い陰線形成となる、センチメントを悪化させやすく、午後の取引は重要である。週末にはスペインの総選挙を控えており、警戒感が高まる可能性もありそうだ。

一方で、英国のEU残留によって市場の関心は国内の参院選に移る可能性はある。報道によると日本経済新聞社が実施した世論調査では自民が単独過半数に迫る勢いと伝えている。アベノミクスが信任されるほか、安倍政権がさらに安定するとの見方になり、市場は評価しよう。大胆な経済政策への期待が改めて高まることになり、先高期待も次第に強まりそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き230万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り320万株、買い550万株、差し引き230万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


6月17日(金):60万株の買い越し
6月20日(月):280万株の買い越し
6月21日(火):430万株の買い越し
6月22日(水):10万株の売り越し
6月23日(木):590万株の買い越し



■前場の注目材料

・NYダウは上昇(18011.07、+230.24)・NY原油(50.11、+0.98)
・参院選、自民が単独過半数に迫る勢い
・米ストレステスト、大手行全てが資本要件満たす
・中国不動産、格下げ相次ぐ
・シャープ、債務超過で東証2部に降格へ
・米、中国と日本製の鋼板に反ダンピング税
・三菱自<7211>、軽生産ライン来月4日にも再開
・日立<6501>、京都大学とAI研究


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(6月15・16日分)


<海外>
・英国のEU離脱の是非を問う国民投票の結果関連

《WA》

 提供:フィスコ

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