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【市況】明日の株式相場見通し=イベント目前で模様ながめ、持ち高調整の動き強まる

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(23日)の東京株式市場は、英国での欧州連合(EU)離脱を問う国民投票を目前にして、その結果を見極めたいとの姿勢から模様ながめ気分が一段と強まりそうだ。機関投資家から個人投資家まで、波乱要因の懸念があるイベントを前に持ち高を調整しようという流れが強まりそうだ。

 市場関係者からは「英国の国民投票の大勢判明が、ちょうど24日の東京株式市場の取引時間中となる可能性が高い。したがって、欧州市場の反応が出る前に外国為替市場や、株価にどう影響するのかが不透明なうえに、その後の欧米市場の反応を織り込んだ変動が翌週の日本市場に反映される可能性もある」との見方が出ていた。

 22日の東京株式市場は、前日までの短期急上昇の反動もあり、終日利益確定の売りが優勢で、日経平均株価は一時、1万6000円台を割り込む場面もあった。終値は前日比103円39銭安の1万6065円72銭と4日ぶりに反落した。東証1部の売買代金は1兆7038億円と、5月30日以来約3週間ぶりの低水準で、今年4番目の薄商いとなった。

 日程面では、CRMプロセスの導入・構築のためのコンサルティング、システムソリューション提供およびコールセンターなどの運営受託業務を手掛けるバーチャレクス・コンサルティング<6193>が東証マザーズに新規上場する。このほかに海外では、英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票、米5月の新築一戸建て住宅販売件数が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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