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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~英国民投票を明日に控え次第に模様眺めムード強まるか

マザーズ指数 <日足> 「株探」多機能チャートより

22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:英国民投票を明日に控え次第に模様眺めムード強まるか
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し
■前場の注目材料:ジェイリースが東証マザーズに新規上場



■英国民投票を明日に控え次第に模様眺めムード強まるか

22日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る懸念が後退しているとはいえ、国民投票を明日に控え、模様眺めムードが強まりやすいだろう。イエレンFRB議長発言では次の利上げの時期や回数について新たな手がかりは示されなかったが、ブレグジットが決まれば、適切な政策道筋を左右する要因の一つになると強調していることもあり、英国民投票を見守ることになろう。

NYダウは小幅に続伸したが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の16115円だった。日経平均は順調なリバウンドをみせており、3営業日で700円を超える上昇となっているため、短期筋の利益確定も意識されやすい。一方で円相場はイエレン議長証言を受けてドル売りが一服し、1ドル104円70銭辺りで推移しており、下支えとして意識されよう。

とはいえ、売買代金は6月3日以来の低水準であり、長期的な資金流入が限られるなか、インデックスに絡んだ商いでトレンドが出ているようである。まずは16000円固めからマド埋めや25日線が次のターゲットとして意識されてこよう。価格帯別出来高では商いの薄いところであり、トレンドは出やすい。

物色としてはアローラ氏退任が伝えられたソフトバンクグ<9984>に対する市場の反応が注目される。相対的な出遅れ修正が見られるなか、商社株の動向に注目。そのほか、英国民投票への意識から手掛けづらくなるなか、新興市場の中小型株にシフトしていきそうだ。また、参議院選公示となるなか、選挙関連や政策関連にも徐々に関心が向かおう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1320万株、買い1310万株、差し引き10万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


6月15日(水):120万株の買い越し
6月16日(木):100万株の売り越し
6月17日(金):60万株の買い越し
6月20日(月):280万株の買い越し
6月21日(火):430万株の買い越し



■前場の注目材料

・NYダウは上昇(17829.73、+24.86)・NY原油(48.85、-0.52)
・フェイスブック、ライブ動画でメディアなどと提携
・北朝鮮のミサイル発射
・参院選公示
・ソフトバンクG<9984>、アローラ氏退任

・ジェイリース<7187>が東証マザーズに新規上場



☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・参院選公示(7月10日投票日)


<海外>
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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