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【市況】FRB議長証言はサプライズなしの見方

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2084.75(+10.50) (20:30現在)
ナスダック100先物 4413.75(+23.75) (20:30現在)

グローベックスは堅調
欧州は全般しっかり
イエレンFRB議長証言

20:30時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は堅調に推移している。

20日のNY市場は上昇。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る最新の世論調査で残留支持が優勢となった事を好感して、アジア・欧州株が全面高となった流れを受けて買いが先行。また、原油相場の上昇が好感され、終日堅調推移となった。ダウ平均は129.71ドル高の17804.87、ナスダックは36.88ポイント高の4837.21。

グローベックスの米株先物はNYダウで70ドル高程度を織り込んで推移している。欧州は全般上昇して推移しているが、ここ2日間の大幅な上昇からは落ち着きをみせており、英国のEU離脱を巡る不安感の後退に対する買戻しの動きも一服といったところか。イタリアではユーロに懐疑的な野党候補がローマ市長に当選した。また、26日にはスペインで総選挙が実施される。最近の世論調査では国民党は過半数に届かず、第2党に反EU派の急進左派のポデモスが浮上している。今回の英国の問題が火種となり、他国へのEU離脱を窺わせる動きが警戒されてくる可能性などもあり、次第に神経質にもなりやすいところ。

なお、21日、22日にイエレンFRB議長の議会証言が予定されている。議長が先週と同じハト派的な発言を繰り返すと予想されており、サプライズはないとの見方が大勢である。ただし、ブレグジットが決まれば、適切な政策道筋を左右する要因の一つになると強調していることもあり、FRBによる年内の追加利上げの可能性が事実上消える。反対にEU残留となれば、7月利上げが再燃する可能性もあるだけに、23日通過までは手掛けづらいだろう。

《KK》

 提供:フィスコ

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