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【市況】買い方不在、売りのインパクトがより大きくなる【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

16日の日経平均は大幅下落。485.44円安の15434.14円(出来高概算22億株)で取引を終えた。米FOMCを受けた利上げ観測の後退や円相場が1ドル105円台で推移するなか、売り先行で始まった。その後、15900円を回復してくる場面もみられたが、16000円接近では戻り待ちの売り圧力に押された。

日銀の金融政策決定会合待ちのなか、昼休み中に金融政策の現状維持が伝わると、円が一段高となり、日経平均は午後開始早々に下げ幅を拡大。模様眺めムードが強く指値状況が薄いなかで断続的なインデックス売りの影響から、大引け間際には下落幅が500円を超えている。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が9割を占める全面安商状となった。インデックスに絡んだ商いが中心だったが、下げ止まりがみられないなか、個人主体による中小型株の見切り売りにも波及。日経平均が3%超の下げに対して、マザーズ指数は7%超の下げとなった。

明日は週末要因から、より見送り姿勢が強そうである。東証1部の指値状況を見ていくと、下落局面において売り指値が増加する一方で、買い指値が減少している。そのため、少ないインデックス売りに対しても株価へのインパクトが大きくなりやすい。また、下げ幅を拡大する中で買い指値が増えない需給状況であり、底入れ感も高まりづらいところである。急ピッチの下落に対する自律反発も意識されようが、英国のEU離脱問題を巡る国民投票を1週間後に控えているなか、一段安が警戒される。

《AK》

 提供:フィスコ

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