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【市況】明日の株式相場見通し=調整一巡に至らずに下値模索、マザーズ市場の急落に警戒感

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(15日)の東京株式市場は、きょうまでの4日続落で日経平均株価が合計971円と短期間に急落し、心理的フシ目の1万6000円台を割り込んだものの、調整一巡には至らずに下値模索が続きそうだ。

 市場関係者からは「きょうは日経平均が大引けにかけてやや下げ渋り、前日比160円安にとどまったものの、東証1部の値下がり銘柄数は1670(値上がりは227、変わらずは61)に達しており、全面安商状となった。さらに、きょうの東証マザーズ指数は、前日比115.13ポイント(10.33%)安の999.91と、4月7日以来約2カ月ぶりに終値で1000を割り込むなど、調整色が強まっている」との見方が出ていた。

 14日の東京株式市場は、朝方こそ自律反発の買いで高い場面があったものの、その後は運用リスクを回避する売りが優勢となり、日経平均は下値模索の展開を強いられた。終値は、前日比160円18銭安の1万5859円00銭と4日続落となった。

 日程面では、自治体向け財源確保支援サービスを手掛けるホープ<6195>と、成功報酬型求人メディア「Green」などの企画・運営を手掛けるアトラエ<6194>の両社が東証マザーズ市場に新規上場する。なお、ホープは福証Qボードにも重複上場。このほかに、日銀金融政策決定会合(~16日)、5月の訪日外国人客数、5月の工作機械受注、13日時点の給油所の石油製品価格に注目。

 海外では、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長会見、米5月の鉱工業生産・設備稼働率、米5月の生産者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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