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【市況】東京株式(大引け)=582円安、円高進行を横目に大幅続落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 13日の東京株式市場は売り一色の展開となり、日経平均は後場終盤に下げ幅を広げ、1万6000円大台割れ目前まで水準を切り下げた。4月12日以来ほぼ2カ月ぶりの安値。

 大引けの日経平均株価は前週末比582円18銭安の1万6019円18銭と大幅続落。東証1部の売買高概算は18億7631万株、売買代金概算は1兆8518億7000万円。値上がり銘柄数は40、対して値下がり銘柄数は1903、変わらずは15銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前週末の海外株安を受けてリスク回避ムードが強まり、大型、小型、業種を問わず広範囲に売りを浴びた。英国でEU離脱の是非を問う国民投票を控えるなか、事前の世論調査で離脱派が優位との観測が下げの背景にある。また、WTI原油価格先物の大幅下落や為替の円高進行も嫌気された。ドル円相場は取引時間中も一貫して円高傾向に振れ、1ドル=105円台後半まで円が買われた。円高進行を横目に、日経平均は引け際に一段安に売り込まれて安値引け。1万6000円大台割れ寸前で踏みとどまったが、先物9月物は1万6000円台を割り込んだ。値下がり銘柄数が1900を超えるのは稀で、東証1部全体の97%の銘柄が下落した。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクの下げも目立った。SUMCO<3436>、アコム<8572>が商いを伴い大幅安、ブイ・テクノロジー<7717>も大きく利食われた。ディスコ<6146>、三井化学<4183>も下落。ラクーン<3031>、さくらインターネット<3778>なども値を下げた。

 半面、日東製網<3524>が逆行高、カルソニックカンセイ<7248>も値を飛ばした。東京ドーム<9681>が堅調、イーブックイニシアティブジャパン<3658>、gumi<3903>も買いを集めた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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