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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):SUMCO、丹青社、Vテク、マツダ

SUMCO <日足> 「株探」多機能チャートより
■SUMCO <3436>  697円  -62 円 (-8.2%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 SUMCO<3436>が反落。クレディ・スイス証券では、300ミリウエハーの需要は2016年に2%成長を見込むものの、前半のファウンドリー向けエピタキシャルウエハーの需要弱含みにより同社の数量成長は1%増にとどまると指摘。業績の大幅な改善には、300ミリの需要拡大に伴う需給タイト化からの製品市況上昇が必要と考え、レーティング「アンダーパフォーム」を継続、目標株価を650円から540円に引き下げている。

■丹青社 <9743>  829円  -70 円 (-7.8%)  本日終値
 丹青社<9743>が続落。前週末10日取引終了後、17年1月期の第1四半期(2~4月)連結決算を発表し、売上高は236億7500万円(前年同期比2.4%増)、営業利益は22億9400万円(同3.1%減)と営業減益だったことが嫌気されている。良好な市場環境を背景に受注高は170億6900万円(同12.9%増)となり、売上高も増加したが、販管費の増加などが響いて減益となった。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高698億円(前期比3.2%増)、営業利益34億円(同5.6%増)を見込んでいる。

■ブイ・テクノロジー <7717>  9,520円  -780 円 (-7.6%)  本日終値
 ブイ・テクノロジー<7717>が5日ぶり急反落。有機ELパネル市場は韓国LGがテレビ向けで大増産を図る方針にあるほか、スマートフォンでは米アップルが来年秋に発売予定の「iPhone7s」で有機ELを採用する方針が伝わるなど、関連装置に特需が生まれるとの見方が強い。ブイ・テクノロジーは部材から製造装置に至るまで品揃えを拡充している点が大きな優位性となっているほか、有機ELを蒸着させるファイン・ハイブリッド・マスク(FHM)などで商機をとらえる公算大として、株価を5月中旬以降、大変貌させてきた経緯がある。足もとは全体地合いが急速に悪化するなか、利益確定を急ぐ動きが株価の急反落につながった。

■カナモト <9678>  2,326円  -163 円 (-6.6%)  本日終値
 カナモト<9678>が反落。同社は10日の取引終了後、16年10月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1339億円から1432億円(前期比7.4%増)へ、営業利益を163億4000万円から146億3000万円(同10.1%減)へ、純利益を102億3000万円から85億5000万円(同10.5%減)へ修正した。引き続き東北や首都圏での建設需要は底堅く推移することが見込まれるものの、将来へ向けた営業基盤の拡充と拡大に伴う設備投資の増加やそれに伴う減価償却費の負担増加の影響が利益を圧迫している。

■マツダ <7261>  1,654円  -105.5 円 (-6.0%)  本日終値
 マツダ<7261>やセイコーエプソン<6724>、コニカミノルタ<4902>など欧州売り上げ比率が高い銘柄が安い。13日の東京為替市場で一時、ユーロは対円で1ユーロ=119円52銭と前週末に比べ1円30銭強のユーロ安・円高と13年4月以来、約3年2カ月ぶりの水準に下落している。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る国民投票が23日に迫るなか、英調査会社が直近の世論調査でEUからの離脱派が残留支持派を上回ったと発表。英国のEU離脱(ブレグジット)懸念が高まるなか、英ポンドとともにユーロ安が加速。市場では「英国の国民投票の結果が判明するまで、欧州関連株は手掛けにくい状況が続く」(アナリスト)との見方が出ている。

■ソニーFH <8729>  1,223円  -77 円 (-5.9%)  本日終値
 ソニーフィナンシャルホールディングス<8729>が続落。国内大手証券では、生命保険、損害保険、銀行の各事業の顧客基盤が拡大することで、安定的な成長を継続することは可能としながらも、その利益成長力は他の生命保険会社を凌駕するものでなく、強気判断をするには力強いカタリストに欠けると指摘。今後、高い利益成長率を実現するには中核の生命保険事業が鍵を握るとみて、レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を1740円から1430円に引き下げている。

■国際石油開発帝石 <1605>  833円  -51 円 (-5.8%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>など資源開発関連が軒並み売り優勢で始まったほか、JXホールディングス<5020>、昭和シェル石油<5002>も軟調が目立ち、さらに三菱商事<8058>、三井物産<8031>なども売り物に押された。足もと原油市況安が世界的なリスクオフの流れを助長している。前週末のWTI原油先物価格は2.9%強の下落で1バレル=49ドル近辺まで急落しており、これを受けて資源開発関連や石油株、総合商社など原油価格下落が収益面でネガティブに働くセクターに売りが目立っている。また、NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>はウリ気配。

■牧野フライス製作所 <6135>  593円  -36 円 (-5.7%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が10日付で牧野フライス製作所 <6135> の投資判断「オーバーウエート(強気)→ニュートラル(中立)」に引き下げ、目標株価を1030円→710円に減額したことが売り材料視された。リポートでは、米国の大型案件を中心に堅調な受注は続くものの、円高の影響などで17年3月期は大幅減益になると予想。前提為替レートを1ドル=115円から105円に変更した。同証券では、17年3月期の連結営業利益を143億円→101億円(会社計画は92億円)、18年3月期を146億円→103億円にそれぞれ下方修正した。

■パイオニア <6773>  198円  -12 円 (-5.7%)  本日終値
 パイオニア<6773>が3日続落、年初来安値を更新した。10日付で岡三証券がレーティング「中立」継続、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の80億円(前期73億400万円)に対して従来予想の110億円から70億円へ、18年3月期を135億円から105億円へ引き下げた。会社側は新たな中期計画を発表したが市販市場の売上成長にはリスクが残ると考えており、計画達成には課題が残ると指摘している。

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