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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ホトニクス、日産自、富士重、ディップ

ホトニクス <日足> 「株探」多機能チャートより
■浜松ホトニクス <6965>  2,980円  +110 円 (+3.8%)  本日終値
 27日、浜松ホトニクス <6965> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.36%にあたる380万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。このうち110万株を30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は27日終値の2870円)を実施する。

■日産自動車 <7201>  1,105円  +40.5 円 (+3.8%)  本日終値
 日産自動車<7201>が反発。SMBC日興証券では、三菱自動車工業<7211>との戦略提携について、アジアも含めた日産の生産拠点からの車両供給、日産からの技術やプラットフォーム、サプライチェーン等の提供、三菱グループの販売リソース活用や開発リソース活用などが期待されると指摘。北米中心の新車攻勢とともに新たな成長戦略にも期待し、レーティング「1」を継続、目標株価を1300円から1500円に引き上げ。国内大手証券では、株主還元と三菱自動車との提携効果を評価し、三菱自動車が強いASEANやPHEVを活用し利益成長が更に加速すると解説。レーティング「バイ」を継続、目標株価を1400円から1650円に引き上げている。

■富士重工業 <7270>  4,120円  +149 円 (+3.8%)  本日終値
 富士重工業<7270>が大幅に4日続伸。SMBC日興証券はリポートで、中期的には、米国ではリテンションアップのための販売網強化に加え、パワートレイン除く車両組立工場18万台で製造固定費が300億円近く増加する計画だが、今後の規模拡大に対する効率化は課題となると指摘。また、中期計画「際立とう2020」のアップデートの中で20%下方修正した米国以外の販売強化も今後の成長に不可欠で、これらへの取り組み、強化策等はアップサイドポテンシャルとして注目したいと解説。同証券では今回、業績予想の上方修正に伴い、目標株価を4500円から4700円へ引き上げ、投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続している。

■ディップ <2379>  3,015円  +107 円 (+3.7%)  本日終値
 ディップ<2379>が続伸し、年初来高値更新。この日、人工知能(AI)領域におけるメディア「AINOW(アイノウ)」を6月上旬から提供開始すると発表し、好感されている。「AINOW」は、人工知能関連のニュースだけを1万件以上掲載する日本初のキュレーションメディア。掲載情報量は日本最大規模となるほか、豊富な記事の中から役立つ記事のみを見つけ出す機能を実装する予定としており、企業や技術者、学生に必要な情報を素早く提供できるサービスを目指す。

■GMOインターネット <9449>  1,312円  +44 円 (+3.5%)  本日終値
 27日、GMOインターネット <9449> があおぞら銀行 <8304> 、あおぞら信託銀行とインターネット銀行を共同運営することで合意したと発表したことが買い材料視された。6月下旬を目標に最終契約の提携に向けて協議を進める。両社はEC事業者を含む中小企業向けにショッピングカートや決済代行サービスと連動した生産性向上につながる銀行サービスを低価格で提供するほか、個人顧客にITを駆使したスマートな次世代型機能とGMOクリック証券と連携したサービスを提供する。また、外部のフィンテック企業と連携した新たなサービスを展開する方針。発表を受けて、業容拡大による収益基盤の拡大に期待する買いが向かった。

■ブイ・テクノロジー <7717>  8,840円  +270 円 (+3.2%)  本日終値
 ブイ・テクノロジー<7717>の上げ足が止まらない。きょうも大幅高で5連騰。ザラ場中も買いの勢いが衰えず、5月11日にマドを開けて上放れて以降、前週末までの13営業日で日足陰線をつけたのはわずか1日のみという上値指向の強さだ。米アップルが来年発売予定の「iPhone7s」で有機ELディスプレーを採用する方針が伝わっており、業界では韓国大手2社をはじめ、この特需を享受すべく積極的な増産投資に動いている。iPhoneは現在、スマートフォンの世界販売の20%近くを占めており、インパクトは絶大だ。そのなか、Vテクの開発製品であるファイン・ハイブリッド・マスク(FHM)は有機ELを蒸着させるプロセスで需要が見込まれ、追い風が強い。一方、足もとでは中国液晶メーカーの投資意欲が旺盛でこれを取り込み17年3月期営業利益段階で前期比55%増の40億円見通しと大幅ピーク利益更新見通しにあることも物色人気を増幅させている。

■大王製紙 <3880>  1,179円  +33 円 (+2.9%)  本日終値
 大王製紙<3880>が反発。同社は27日の取引終了後、川之江工場(愛媛県四国中央市)に最新鋭の家庭紙生産設備を新設することを発表した。ローションティシューなどの高付加価値品を含む家庭紙製品の安定供給体制を強化することが目的で、月産能力は約4500トン、設備投資額は約210億円で稼働時期は18年度中を想定している。

■ワコールHD <3591>  1,179円  +31 円 (+2.7%)  本日終値
 27日、ワコールホールディングス <3591> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.63%にあたる230万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月2日から9月30日まで。

■井関農機 <6310>  268円  +7 円 (+2.7%)  本日終値
 井関農機<6310>が買い優勢で新高値。4月中旬以降は25日移動平均線を下値サポートラインとする上値指向を鮮明としており、低位株物色の先陣を切っている。農業機械トップメーカーで安定的な回復をみせる米価や、機械導入に伴うスマート農業を側面支援する国策を追い風に業績拡大局面にある。また、同社は欧米など海外輸出も手掛け、小型トラクターや芝刈り機などが好調で収益に貢献している。株価低位にもかかわらず信用取組は大幅に売り長で20日現在の信用倍率は0.5倍を切る水準で、株式需給面の軽さも強みといえる。

■コナミホールディングス <9766>  4,270円  +100 円 (+2.4%)  本日終値
 コナミホールディングス<9766>が続伸し連日で年初来高値を更新。大和証券では、営業利益予想を、17年3月期:300億円→330億円、18年3月期:320億円→380億円、へとそれぞれ引き上げたとのリポートをリリース。遊戯王アプリのグローバルでの収益寄与を月商10億円程度で試算しているが、事前登録数や映画の盛り上がりを勘案すると、上振れする可能性も十分あると解説。投資判断は「3」(中立)を継続し、目標株価は2710円から3900円へ引き上げている。

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