【市況】【↑】日経平均 大引け| 7日ぶりに反発、円高一巡もあって自律反発 (5月9日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 16226.57
高値 16292.86(09:13)
安値 16159.31(10:57)
大引け 16216.03(前日比 +109.31 、 +0.68% )
売買高 17億1849万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7317億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は7日ぶりに反発
2.売買代金は今年最低で模様眺め感は払拭できず
3.米雇用統計は低調もドル円相場の落ち着きはプラス材料
4.引き続き中小型材料株の高パフォーマンス続く
5.主力株手掛けづらくマザーズ市場に物色資金流れる
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウ平均は79ドル高と続伸した。前週末に発表された4月の雇用統計が市場予想を下回ったことで利上げ観測が後退したことが好感された。
大型連休明けの東京市場では、前週末までの日経平均6営業日続落の反動から、買いが先行し7日ぶりに反発となった。ただし、商いは低調で上値の重さも意識された。
9日の東京市場は、終始買いが優勢。前週末6日まで日経平均は6日連続安でこの間に約1400円以上の下げをみせたこともあって、自律反発の展開となった。注目された米4月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数の増加幅が事前の市場コンセンサスを下回ったものの、NYダウ平均は利上げの後ずれ観測から堅調な動きをみせリスク選好ムードを演出。一方、外国為替市場では円高方向に振れなかったことで、東京市場にとっても輸出企業への行き過ぎた収益圧迫懸念が後退し、追い風環境となった。ただ、積極的に上値を買い進む動きはみられず、買い主体の不在を反映している。売買代金は1兆7000億円強にとどまり今年に入っての最低水準となった。
個別では、小野薬品工業<4528>が物色人気となり、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も上昇した。双日<2768>が大幅高、ファーストリテイリング<9983>も買われた。中小型株物色意欲も旺盛で、ネクシィーズグループ<4346>、インターワークス<6032>、イーブックイニシアティブジャパン<3658>などストップ高を演じるものが相次いだ。
半面、ベネッセホールディングス<9783>が大幅安、東亜建設工業<1885>も大きく値を下げた。ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株も軟調。ニチイ学館<9792>、ワコールホールディングス<3591>などの下げも目立つ。日本特殊陶業<5334>、東京電力ホールディングス<9501>も安い。
日経平均への寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、セブン&アイ <3382> 、ファナック <6954> 、ホンダ <7267> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約50円。うち23円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、京セラ <6971> 、ダイキン <6367> 、日東電 <6988> 、中外薬 <4519> 。押し下げ効果は約19円。
東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)小売業、(2)不動産業、(3)水産・農林業、(4)食料品、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)精密機器、(3)海運業、(4)非鉄金属、(5)保険業。
■個別材料株
△細田工務 <1906> [JQ]
今期経常は11%減益。
△六甲バタ <2266>
1-3月期(1Q)経常は83%増益。
△夢真HD <2362> [JQ]
1-3月期(2Q)経常は10%増益。
△YKT <2693> [JQ]
1-3月期(1Q)経常は2.4倍増益・上期計画を超過。
△MKシステム <3910> [JQ]
今期経常は12%増で6期連続最高益・2円増配
△三井海洋 <6269>
1-3月期(1Q)経常は2.1倍増益。
△明治機 <6334> [東証2]
前期経常を33%上方修正。
△IHI <7013>
「今期営業益は600億円に大幅改善」と報道。
△パイロット <7846>
1-3月期(1Q)経常は31%増益。
△スターゼン <8043>
前期経常を一転19%増益に上方修正・最高益、配当も10円増額。
▲JIN <3046>
4月度既存店売上高0.4%減で13ヵ月ぶりに前年実績を下回る。
▲ブックオフ <3313>
前期経常を99%下方修正。
▲ヘリオスTH <6927>
今期経常は11%減益。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ネクシィーズ <4346> 、(2)新日本科学 <2395> 、(3)インタワクス <6032> 、(4)イーブック <3658> 、(5)スターティア <3393> 、(6)パイロット <7846> 、(7)三井海洋 <6269> 、(8)ニチユ三菱 <7105> 、(9)インプレス <9479> 、(10)大末建 <1814> 。
値下がり率上位10傑は(1)東亜建 <1885> 、(2)ベネッセHD <9783> 、(3)ニチイ学館 <9792> 、(4)アイホン <6718> 、(5)ワコールHD <3591> 、(6)アサンテ <6073> 、(7)池上通 <6771> 、(8)ソネック <1768> 、(9)日水薬 <4550> 、(10)ランド <8918> 。
【大引け】
日経平均は前日比109.31円(0.68%)高の1万6216.03円。TOPIXは前日比8.34(0.64%)高の1306.66。出来高は概算で17億1849万株。値上がり銘柄数は1283、値下がり銘柄数は567となった。日経ジャスダック平均は2493.33円(24.10円高)。
[2016年5月9日]
株探ニュース