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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):パイロット、雪印メグ、双日、そーせい

パイロット <日足> 「株探」多機能チャートより
■パイロット <7846>  4,890円  +700 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 6日、パイロットコーポレーション <7846> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比31.4%増の46.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内で主力の筆記具「フリクション」を中心とした利益率の高い自社製品の販売が好調だったことが寄与。コスト削減による販管費の抑制も大幅増益に貢献した。

■イリソ電子工業 <6908>  5,300円  +700 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 6日、イリソ電子工業 <6908> [JQ] が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比4.4%減の66億円になったが、続く17年3月期は前期比4.5%増の69億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。今期は衝突防止などの安全面でのADAS(先進運転支援システム)に注力。円高の影響を受けるものの、欧米向けに車載カメラやレーダーなどの販売が好調で、増収を確保する。生産部門の自動化や合理化による原価低減に加え、内製化の拡大も増益につながる。

■三井海洋開発 <6269>  1,859円  +235 円 (+14.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 三井海洋開発<6269>が4日ぶり急反発。同社は浮体式の石油・ガス生産設備を設計建造し、資源開発関連の一角に位置するが、昨年来の原油価格下落を背景に収益環境は逆風下にあった。しかし、新規受注は減少しているものの、設備の引き渡しに伴い操業案件が増加しており、利益に反映させている。同社が6日取引終了後に発表した16年12月期の第1四半期(1~3月)連結決算では、売上高が529億6200万円(前年同期比27.2%減)と減少した一方で、営業利益は17億7800万円(同3.9倍)と大きく伸びた。直近の株価調整で値ごろ感が生じており、足もとリバウンド狙いの買いを呼び込むかたちとなった。

■雪印メグミルク <2270>  2,778円  +217 円 (+8.5%)  本日終値
 雪印メグミルク<2270>が後場一段高。同社はきょう、神奈川県の海老名工場でドリンクヨーグルトの生産設備を増設すると発表。商品供給能力引き上げによる業績への寄与などが期待されているようだ。投資金額は13億5000万円で、小型ボトルタイプドリンクヨーグルトの生産設備を1ライン増設。これにより、今年8月からの生産能力は現行の約2倍となる。

■双日 <2768>  230円  +17 円 (+8.0%)  本日終値
 双日<2768>が急騰。後場取引時間中に17年3月期の連結業績予想を発表、売上高は4兆3300億円(前期比8.1%増)、営業利益は440億円(同50.5%増)、最終利益は400億円(同9.5%増)を見込んでいる。米国での石油樹脂取引やプラント関連事業などが収益を牽引する見通しで、これを好感するかたちで投機資金を呼び込んでいる。また、同社は今期年間配当8円を計画し、配当利回りが3.4%前後と高いことも特長。一方でPBRはわずかに0.5倍台と会社解散価値の半値水準に放置されており、低位のバリュー株としてにわかに注目度が増している。きょうは、“双日効果”もあって、クラボウ<3106>や駒井ハルテック<5915>、サクサホールディングス<6675>など、低PBRが目立つ他の銘柄にも物色の矛先が向いている。

■夢真ホールディングス <2362>  671円  +41 円 (+6.5%)  本日終値
   夢真ホールディングス<2362>が急伸。同社が6日取引終了後に発表した16年9月期第2四半期累計(15年10月~16年3月)の連結最終利益は8億3100万円(前年同期比3.0%増)と増益を確保、四半期ベースで見た場合10~12月期は35%減益だったが、1~3月期に伸びて前年同期比プラスに切り返したことで、足もとの業績の伸びを評価する買いが集まった。首都圏で再開発案件が相次いでおり、建築技術者派遣需要が好収益環境の創出につながっている。

■GMO-PG <3769>  7,240円  +370 円 (+5.4%)  本日終値
 GMOペイメントゲートウェイ<3769>が高い。岩井コスモ証券が6日付のリポートで、投資判断は「A」を継続し、目標株価を7200円から8300円へ引き上げたことが好感されている。主力のクレジットカードの決済代行事業で大型案件を獲得したことに加え、フィンテック関連を含む金融関連事業も想定以上に拡大したことから、同証券では16年9月期営業利益予想を会社計画37億4100万円を上回る39億円としている。また、フィンテック関連を含むマネーサービスビジネス(MSB)など新規事業も、中期成長への寄与が期待できるとしている。

■そーせいグループ <4565>  25,730円  +1,250 円 (+5.1%)  本日終値
 ゴールデンウイーク明け、日経平均株価は反発。売買代金ランキング上位に、そーせいグループ<4565>、トヨタ自動車<7203>、小野薬品工業<4528>などがランクイン。売買代金の少なさが様子見ムードの強い地合いとなっている。年初からの日本株下落で強気シナリオが崩れた日本株だが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券ではテクニカル・バリュエーションで日本株には引き続き割安感があると指摘。「TOPIXの実績PBRは1.13倍、2016年予想PERは12倍、PBRでは欧米株を下回り、PERでは欧州株と同水準、米株を下回る」とポイントを説明している。企業業績の見通しでは予想以上の円高になり、TOPIXの見通しを引き下げているが、金融環境は良好、高いリターンを求める投資資金が多く、日本株は引き続き割安感があり、基本的に強気判断を維持と同証券は見解を示している。

■六甲バター <2266>  1,934円  +88 円 (+4.8%)  本日終値
 6日、六甲バター <2266> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)が前年同期比83.3%増の8.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ベビーチーズを中心とした主力の家庭用チーズの販売が好調だったことが寄与。円高による輸入採算の改善も利益を大きく押し上げた。

■ケーユーHD <9856>  727円  +33 円 (+4.8%)  本日終値
 ケーユーホールディングス<9856>が大幅続伸。7日に集計中の16年3月期連結業績について、売上高が従来予想の670億円から720億円(前の期比13.2%増)へ、営業利益が35億5000万円から42億5000万円(同10.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。国産車・輸入車ともに販売が計画に比べて増加したことが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来15円を予定していた期末配当を20円に引き上げるとあわせて発表した。年間配当は30円となり、前の期の25円に対しては5円の増配となる。

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