【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:イリソ電子、パイロット、キユーピー、小野薬
小野薬 <日足> 「株探」多機能チャートより
6日、イリソ電子工業 <6908> [JQ] が決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比4.4%減の66億円になったが、続く17年3月期は前期比4.5%増の69億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。今期は衝突防止などの安全面でのADAS(先進運転支援システム)に注力。円高の影響を受けるものの、欧米向けに車載カメラやレーダーなどの販売が好調で、増収を確保する。生産部門の自動化や合理化による原価低減に加え、内製化の拡大も増益につながる。
■三井海洋開発 <6269> 1,849円 +225 円 (+13.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率4位
三井海洋開発<6269>が4日ぶり急反発。同社は浮体式の石油・ガス生産設備を設計建造し、資源開発関連の一角に位置するが、昨年来の原油価格下落を背景に収益環境は逆風下にあった。しかし、新規受注は減少しているものの、設備の引き渡しに伴い操業案件が増加しており、利益に反映させている。同社が6日取引終了後に発表した16年12月期の第1四半期(1~3月)連結決算では、売上高が529億6200万円(前年同期比27.2%減)と減少した一方で、営業利益は17億7800万円(同3.9倍)と大きく伸びた。直近の株価調整で値ごろ感が生じており、足もとリバウンド狙いの買いを呼び込むかたちとなった。
■パイロット <7846> 4,730円 +540 円 (+12.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
6日、パイロットコーポレーション <7846> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比31.4%増の46.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内で主力の筆記具「フリクション」を中心とした利益率の高い自社製品の販売が好調だったことが寄与。コスト削減による販管費の抑制も大幅増益に貢献した。
■夢真ホールディングス <2362> 675円 +45 円 (+7.1%) 11:30現在
夢真ホールディングス<2362>が急伸。同社が6日取引終了後に発表した16年9月期第2四半期累計(15年10月~16年3月)の連結最終利益は8億3100万円(前年同期比3.0%増)と増益を確保、四半期ベースで見た場合10~12月期は35%減益だったが、1~3月期に伸びて前年同期比プラスに切り返したことで、足もとの業績の伸びを評価する買いが集まった。首都圏で再開発案件が相次いでおり、建築技術者派遣需要が好収益環境の創出につながっている。
■アンジェス MG <4563> 823円 +52 円 (+6.7%) 11:30現在
6日、東証が9日売買分からアンジェス MG <4563> [東証M]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。
■ケーユーHD <9856> 730円 +36 円 (+5.2%) 11:30現在
ケーユーホールディングス<9856>が大幅続伸。7日に集計中の16年3月期連結業績について、売上高が従来予想の670億円から720億円(前の期比13.2%増)へ、営業利益が35億5000万円から42億5000万円(同10.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。国産車・輸入車ともに販売が計画に比べて増加したことが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来15円を予定していた期末配当を20円に引き上げるとあわせて発表した。年間配当は30円となり、前の期の25円に対しては5円の増配となる。
■GMO-PG <3769> 7,150円 +280 円 (+4.1%) 11:30現在
GMOペイメントゲートウェイ<3769>が高い。岩井コスモ証券が6日付のリポートで、投資判断は「A」を継続し、目標株価を7200円から8300円へ引き上げたことが好感されている。主力のクレジットカードの決済代行事業で大型案件を獲得したことに加え、フィンテック関連を含む金融関連事業も想定以上に拡大したことから、同証券では16年9月期営業利益予想を会社計画37億4100万円を上回る39億円としている。また、フィンテック関連を含むマネーサービスビジネス(MSB)など新規事業も、中期成長への寄与が期待できるとしている。
■六甲バター <2266> 1,920円 +74 円 (+4.0%) 11:30現在
6日、六甲バター <2266> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)が前年同期比83.3%増の8.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。ベビーチーズを中心とした主力の家庭用チーズの販売が好調だったことが寄与。円高による輸入採算の改善も利益を大きく押し上げた。
■キユーピー <2809> 2,921円 +95 円 (+3.4%) 11:30現在
キユーピー<2809>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付でレーティング「オーバーウエート」、目標株価3300円でカバレッジを開始した。中国でマヨネーズが今後本格的な普及期を迎える局面で、既に家庭用マヨネーズ市場で高いブランド力を有する同社の中国事業の成長が加速すると予想。16年11月期は通期連結営業利益で会社側計画の280億円(前期264億4100万円)に対して298億円と予想している。
■小野薬品工業 <4528> 5,120円 +156 円 (+3.1%) 11:30現在
6日、小野薬品工業 <4528> が16年3月期の連結税引き前利益を従来予想の265億円→330億円に24.5%上方修正。増益率が44.8%増→80.3%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。今期業績の上方修正は2月に続き、3回目。昨年12月に非小細胞肺がん治療に対する追加承認を受けたがん免疫薬「オプジーボ」の販売が想定より伸びたことが寄与。研究開発費や販管費が計画を下回ったことも上振れに貢献した。
■協和発酵キリン <4151> 1,950円 +57 円 (+3.0%) 11:30現在
協和発酵キリン<4151>が反発。クレディ・スイス証券では、目先の株価は自社開発の成人T細胞白血病リンパ腫治療薬ポテリジオ、喘息/COPD治療薬ベンラリズマブ、くる病治療薬KRN23などの抗体医薬の開発プロジェクトの進展による影響が大きいと指摘。ポテリジオは、がん免疫チェックポイント阻害薬オプジーボなどとの併用試験がフェーズ1進行中で、ベンラリズマブはアストラゼネカへ全面導出、16年度上期以降の主要な呼吸器学会でフェーズ3の良好な結果報告が期待されるとみて、第1四半期決算の進捗率が高かったことから通期業績にさらなる上振れ余地が生じたと解説。レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価を1600円から2200円に引き上げている。
■奥村組 <1833> 566円 +14 円 (+2.5%) 11:30現在
9日午前、奥村組 <1833> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の84億円→92.7億円に10.4%上方修正。増益率が49.6%増→65.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。売上が計画を上回ったうえ、受注単価の上昇などで建築事業の工事採算が大きく改善したことが寄与。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の18円→21円(前の期は12円)に増額修正したことも買い気を誘った。
●ストップ高銘柄
アライドHD <6835> 72円 +30 円 (+71.4%) ストップ高 11:30現在
YKT <2693> 216円 +50 円 (+30.1%) ストップ高 11:30現在
アルファクス <3814> 1,319円 +300 円 (+29.4%) ストップ高 11:30現在
ネクシィーズグループ <4346> 2,730円 +500 円 (+22.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
アクトコール <6064> 2,215円 +400 円 (+22.0%) ストップ高 11:30現在
など、13銘柄
●ストップ安銘柄
ETFS商品 <1684> 756円 0 円 (0.0%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース