【市況】22日の米国市場ダイジェスト：米国株はまちまち、軟調なハイテク決算が上値抑える

■NY株式：米国株はまちまち、軟調なハイテク決算が上値抑える

NYダウ　　　　　　　ナスダック
終値　：18003.75　　終値　：4906.23
前日比：+21.23 　　 前日比：-39.66
始値　：17985.05　　始値　：4898.24
高値　：18026.85　　高値　：4921.66
安値　：17909.89　　安値　：4872.03

先週末22日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は21.23ドル高の18003.75、ナスダックは39.66ポイント安の4906.23で取引を終了した。原油相場が上昇したものの、ハイテク大手企業の軟調決算を受けて朝方から揉み合う展開となった。本日は主要経済指標の発表が予定されておらず、来週の連邦公開市場委員会（FOMC)の発表を見極めたいとの思惑もあり、上値の重い展開となった。セクター別では、エネルギーや不動産が上昇する一方でソフトウェア・サービスや消費者・サービスが下落した。

検索大手のアルファベット(GOOGL)やソフトウェアのマイクロソフト（MSFT）は決算内容が嫌気され、下落。カード決済ネットワークのビザ(V)は決算発表で通期見通しを引き下げ、軟調推移。一方で、製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は新CEOに同業ペリゴのCEO起用で調整しており、上昇した。

サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは、来年のニューヨーク上場を検討しており、企業価値の最大5％相当を公開する可能性がある。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替：ドル・円は111円81銭、日本銀行の追加緩和期待に円全面安

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円75銭から111円81銭へ上昇し、111円81銭で引けた。原油高に連れたリスク選好の円売りや、日本銀行の追加緩和期待を受けた円売りが加速した。一方、米国の年内の追加利上げ観測を受けたドル買いも強まった。

ユーロ・ドルは、1.1270ドルから1.1218ドルへ下落し1.1224ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測にユーロ売り、ドル買いが加速した。ユーロ・円は、米株式相場の回復に連れて、124円74銭から125円51銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.4368ドルから1.4452ドルへ上昇。ドル・スイスは0.9756フランから0.9797フランへ上昇した。


■NY原油：反発で43.73ドル、先高感や需給思惑で買い優勢に

NY原油は反発(NYMEX原油6月限終値：43.73↑0.55)。この日から取引の中心になった6月限は、44.45ドルまで上昇した後、いったん43.47ドルまで下落した。米金融大手の一角がエネルギーの短期レーティングを中立に引き上げたことや、米国内の今後のガソリン需要増見通しなどを材料に、原油の買いが先行したもよう。

終盤に、米ベーカー・ヒューズ社が国内の石油掘削装置(リグ)稼働数を発表し、稼働中リグ数は前週比8基減の343基(5週連続の減少)。そこで利益確定の売りがみられた後、再び買いが優勢になった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比（騰落率）

バンクオブアメリカ（BAC） 　15.11ドル　+0.205ドル（+1.38％）
モルガン・スタンレー（MS）　27.71ドル　+0.450ドル（+1.65％）
ゴールドマン・サックス（GS）166.75ドル　+1.430ドル（+0.87％）
インテル（INTC）　　　　　　31.64ドル　-0.330ドル（-1.03％）
アップル（AAPL）　　　　　　105.68ドル　-0.290ドル（-0.27％）
アルファベット（GOOG）　　　737.77ドル　-42.23ドル（-5.41％）
フェイスブック（FB）　　　　110.56ドル　-2.880ドル（-2.54％）
キャタピラー（CAT） 　　　　78.33ドル　-0.330ドル（-0.42％）
アルコア（AA）　　　　　　　10.40ドル　-0.020ドル（-0.19％）
ウォルマート（WMT） 　　　　68.72ドル　+0.250ドル（+0.37％）
スプリント（S） 　　　　　　3.74ドル　+0.060ドル（+1.63％）

《NO》

　提供：フィスコ