市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):三菱UFJ、サイバー、三井不、ソフトバンク

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱UFJ <8306>  579.3円  +35.7 円 (+6.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが一段高に買われ、全体相場押し上げの原動力となった。市場では「日銀が金融機関への貸し出しにマイナス金利を適用することを検討しているという一部報道が流れ、売り方の買い戻しが加速した。銀行側の調達コストがマイナスになるということで、メガバンクにとって追い風材料となるとの思惑が働いた」(国内ネット証券大手)という。

■サイバーエージェント <4751>  5,680円  +290 円 (+5.4%)  本日終値
 21日、サイバーエージェント <4751> が決算を発表。16年9月期上期(15年10月-16年3月)の連結経常利益は前年同期比12.9%増の237億円に伸びて着地したことが買い材料。スマートフォン向けゲームの課金収入が大きく伸びたことが寄与。インターネット広告もスマホ向けが好調だった。動画配信サービス「AbemaTV」への先行費用を見込むものの、通期計画の274億円に対する進捗率は86.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。同時に、子会社のマイクロアドがソフトバンクグループ <9984> 傘下のソフトバンクと資本業務提携すると発表。同社が保有するマイクロアド株式の一部をソフトバンクに譲渡するほか、マイクロアドはソフトバンクを割当先とする第三者割当増資を実施する。異動後の議決権比率はサイバーが68.9%、ソフトバンクが20.0%。業務面ではスマートデバイス向けの新規広告サービスを共同開発する。

■三井不動産 <8801>  2,966円  +102.5 円 (+3.6%)  本日終値
 三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など大手不動産株が軒並み高。来週27、28日に日銀の金融政策決定会合を控えており、ここでの追加緩和観測を手掛かりとする緩和トレードが活発だ。不動産セクターは金融緩和に伴う調達コストの低下や有利子負債の低下メリットがファンダメンタルズ面で追い風材料となる。個人の短期値幅取り狙いの買いを誘導しているが、値動きを主導するのはトレンドフォローで高速自動売買を行うCTAなど海外系資金との見方もある。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,293円  +205 円 (+3.4%)  本日終値
  ソフトバンクグループ<9984>が4日続伸。21日の取引終了後に16年3月期と17年3月期の増配を実施する方針を発表したことが好感されている。16年3月期の期末配当は従来予想から1円増の21円とし、中間配当20円と合わせ年41円とする。また17年3月期の配当は前期比3円増の年44円とする方針。前期に大規模な自社株買いを実施したことから発行済み株式総数が減少しており、配当金総額を同規模にする観点から増配に踏み切る。

■村田製作所 <6981>  15,250円  +475 円 (+3.2%)  本日終値
 クレディ・スイス証券のテクノロジーセクターのリポートでは、米クアルコムの決算で年後半に向けてミッド・ハイエンドへのミックスシフト、CAの拡大が示唆されたことから、電子部品では、受動部品、RFデバイスを手掛ける村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>にポジティブと指摘。MSM8996が好調に推移していることから、新光電気工業<6967>を見る上でもポジティブとして、半導体製造装置に関しては、10nmプロセスのロードマップへの言及はなかったため、材料に乏しいと解説している。

■安川電機 <6506>  1,305円  +33 円 (+2.6%)  本日終値
 安川電機<6506>が反発。大和証券はリポートで、同社の16年3月期決算および17年3月期見通しについて、第一印象はネガティブと指摘。理由は、一時要因を除く実績及び新年度計画が、市場期待値を下回ったと思われるため、としている。同証券の業績予想は、為替前提変更(ドル115円→110円)を含め暫定的に修正、営業利益ベースで、17年3月期は272億円(前期比26%減、会社計画は280億円)とし、会社計画よりも下期以降の需要見通しを厳しく想定している。投資判断は「3」(中立)を継続、目標株価は1700円から1150円へ引き下げている。

■グリー <3632>  672円  +9 円 (+1.4%)  本日終値
 グリー<3632>が続伸。同社は21日の取引終了後、16年6月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を720億円から700億円(前期比24.3%減)へ、最終損益を80億円の黒字から115億円の黒字(前期103億2200万円の赤字)へ修正、営業利益は140億円(前期比30.8%減)で据え置いた。売上高は想定より若干弱含む一方、想定を超えるコスト削減が進展。加えて、子会社であるポケラボの主力の既存2タイトルの運営にかかわる事業以外の事業を吸収分割によりグリーの新設子会社に承継させるとともに、吸収分割後の分割会社(マイネットゲームス)の全株式をマイネット(東京都港区)に譲渡。これにより、前期に計上した関係会社株式評価損が税務上認容される見込みとなるため、当初見込んでいた税金費用よりも51億円減少することが利益を押し上げている。

■ベクトル <6058>  2,874円  +35 円 (+1.2%)  本日終値
 ベクトル<6058>が6日続伸。企業の広告戦略を代行する独立系PR会社で業績は絶好調に推移している。16年2月期営業利益は前の期比29%増の16億1800万円で着地したが、続く17年2月期も30%増の21億1000万円を見込んでいる。動画を使ったスマートフォン向け広報代行サービスの需要旺盛で収益拡大を後押しする見込みにあり、会社側計画は増額含みとみる市場関係者が多い。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均