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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):テクノスJ、竹内製作所、モルフォ、ジグソー

テクノスJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■テクノスジャパン <3666>  6,600円  +690 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 テクノスジャパン<3666>が4連騰、上場来高値を連日更新した。政府が成長戦略の一環として注力分野に掲げる自動運転車では、完全自動運転化を担うキーテクノロジーとして人工知能(AI)分野の普及開発が重要な役割を担う。同社は統計アルゴリズムを活用したAI製品「scorobo」で業界を先駆しており、市場の関心も高い。今月末の株主を対象に1対2の株式分割を実施することで、権利取り狙いの駆け込み買いも熱を帯びている。

■竹内製作所 <6432>  1,764円  +174 円 (+10.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 竹内製作所<6432>が大幅高。同社は小型ショベルを主力とする建機メーカーで、売り上げの98%を欧米など海外で占める異色企業。為替の動向が利益面に大きな影響を与えるが、17年2月期の想定為替レートは1ドル=107円、1ユーロ=123円であり、足もと円が売られ、いずれも想定レートよりも円安水準にあることで買い安心感が働いている。

■モルフォ <3653>  10,500円  +970 円 (+10.2%)  本日終値
 モルフォ<3653>が3連騰。東大発ベンチャーで画像処理ソフトを手掛けるが、自動車部品のトップメーカーであるデンソー<6902>と資本提携したことで、自動運転など自動車IT化加速の流れのなか有力株として頭角を現している。次世代車載機器のほか、画像処理技術と、人工知能関連技術として注目されるディープラーニングを駆使した画像認識技術(画像処理技術分野の2~3割程度を占める)の共同開発を進捗させておりマーケットの注目を集めている。政府の産業競争力会議が成長戦略の概要をまとめるかたちで、GDP600兆円に向けた「官民戦略プロジェクト10」を策定しており、この中には“第4次産業革命”の目玉のひとつに、東京五輪開催年である2020年に高速道路での自動運転の実現化を掲げている。同社はデンソーとの協業で大きなビジネスチャンスをものにするとの思惑が買い人気を支えている。

■シーイーシー <9692>  1,761円  +161 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 シーイーシー<9692>が連日で年初来高値を更新。いちよし経済研究所では、16年はIoT(モノのインターネット化)が進展し、工場の自動化を支援するソリューションは拡大すると指摘。今後は、生産管理システムや統合業務システムなどの上位システムと連携させ、生産効率向上に役立つ自律化システムの実現などが進むと解説。17年1月期営業利益を34億円(会社計画は34億5000万円)、18年1月期営業利益を38億円と予想している。

■平田機工 <6258>  3,305円  +250 円 (+8.2%)  本日終値
 平田機工<6258>が大幅高。同社は自動車業界向けにエンジンやトランスミッション、車載電子部品などの自動組立ラインを手掛けるほか、半導体製造工程のシリコンウエハー搬送設備でも実力を持つ。また、特定有機ELディスプレー製造装置メーカー向けに真空チャンバーの受託製造を手掛けており、スマートフォン用や大型テレビ用の需要拡大を背景に韓国や日本で有機EL分野への投資意欲が急速な高まりをみせるなか、商機をとらえる可能性が指摘されている。

■ゴールドクレスト <8871>  1,669円  +117 円 (+7.5%)  本日終値
 20日、ゴールドクレスト <8871> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の59億円→63億円に6.8%上方修正。増益率が2.2倍→2.3倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。予定していた収益不動産の販売が翌期に後ずれしたことで売上は計画を下回ったものの、マンション販売の利益率が想定を上回り採算が向上した。

■ジグソー <3914>  22,460円  +1,560 円 (+7.5%)  本日終値
 20日、ジグソー <3914> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.04%にあたる3000株(金額で6270万円)を上限に、21日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は20日終値の2万0900円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■国際石油開発帝石 <1605>  918.2円  +49.2 円 (+5.7%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、JXホールディングス<5020>など石油関連株が大幅続伸。20日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比1.55ドル高の1バレル42.63ドルに上昇。一時、42.91ドルと昨年11月下旬以来の水準に上昇した。さらに、この日の時間外取引では44ドル台に乗せている。米国の石油在庫が減少し、需給改善期待が膨らんだ。また、「産油国会合が5月にロシアで開催される可能性がある」と一部で報道されたことを受け、増産凍結に向けた期待が再度強まっている。

■ジャムコ <7408>  2,918円  +156 円 (+5.7%)  本日終値
 ジャムコ<7408>が高い。同社はきょう、エアバスA350型機向け貨物室床下構造材(カーゴストラット)を独プレミアムエアロテック社に向けて初出荷したと発表。業績への寄与などが期待されているようだ。この製品は、プレミアムエアロテック社の生産計画にあわせて月産8機分の生産を予定。同社はこれまで他のエアバス機向けに炭素繊維構造部材を供給してきたが、A350型機向け部材の供給実現で、エアバス機全機種で同社製炭素繊維構造部材が使用されることになる。

■電通 <4324>  5,980円  +300 円 (+5.3%)  本日終値
 電通<4324>が3日続伸。同社は20日、クラウディアン(東京都渋谷区)やスマートインサイト(東京都千代田区)、Quanta Cloud Technology Japan(東京都港区)と共同で、インテル(東京都千代田区)の協力のもと、屋外広告実証実験プロジェクト(OOHプロジェクト)を発足させ、ディープラーニングを活用した先進的な屋外広告の実証実験に取り組んでいくことを発表した。このOOHプロジェクトは、屋外広告におけるターゲティング広告の実用化を目指すもの。今までターゲティング広告が難しいといわれてきた屋外デジタルサイネージにおいて、人工知能(AI)によるディープラーニングと、IoTが集める膨大な映像情報および属性情報などを組み合わせることで、常に移動するターゲットの属性に合わせた屋外広告をリアルタイムで表示するもの。その第1段として、屋外設置ビデオカメラの映像からリアルタイムに通行状況を判別し、道路沿いのデジタルサイネージに適切な広告を表示する実証実験を東京都内で行う。

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