【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):パナソニック、デンソー、JFE、ファストリ
■ツルハホールディングス <3391> 11,080円 +10 円 (+0.1%) 本日終値
ツルハホールディングス<3391>が反発。同社は31日、3月度(2月16日~3月15日)の月次営業速報を発表、既存店売上高は前年同月比7.2%増と今期に入り10カ月連続で前年同月実績を上回り、伸び率も拡大傾向で昨年6月に続く今期2番目の大きさだった。また、全店ベースでは同13.8%増と今期最大の伸び率を記録しており、これを評価するかたちで買いを集めている。既存店、全店ベースともに客数の伸びが顕著だった。
■パナソニック <6752> 908.1円 -125.4 円 (-12.1%) 本日終値 東証1部 下落率2位
パナソニック<6752>が急反落。3月31日に2016年度の事業方針を発表しており、なかで示した17年3月期の営業利益予想が3750億円(16年3月期予想比8.5%減)と減益を予想していることが嫌気されているようだ。16年度は成長の足場固めの年として将来の売り上げ・利益につながる先行投資を実行するとしていることから、これが利益を圧迫するもようだが、市場予想では4200億円強の増益が見込まれていただけに、失望感が売りにつながっているようだ。
■デンソー <6902> 4,236円 -288 円 (-6.4%) 本日終値
デンソー<6902>が反落。為替が円高方向に振れるなか、売りが優勢となっている。ゴールドマン・サックス証券は31日、投資判断の「中立」を継続するとともに、目標株価は5400円から5200円に引き下げた。為替の円高や東南アジア諸国連合(アセアン)地域の売り上げ見通しの減額に伴い業績予想を下方修正している。具体的には、16年3月期の連結営業利益は3400億円から3300億円(会社予想3320億円)に見直した。採算性の高いアジア地域の車両生産は引き続き低調なうえ、自動ブレーキシステム(ADAS)分野でもトヨタ以外の拡販が、まだ道半ばとみている。
■イオンFS <8570> 2,490円 -166 円 (-6.3%) 本日終値
イオンフィナンシャルサービス<8570>が急落。モルガン・スタンレーMUFG証券では、円高で来期の成長率は鈍化、海外事業の与信費用抑制が成長回復のドライバーと指摘。会社の期初ガイダンスが慎重となり、市場がネガティブに反応するなら、中期的な投資エントリータイミングになると解説。レーティング「イコールウエイト」を継続、目標株価を3250円から2900円に引き下げている。
■JFE <5411> 1,432.5円 -83.5 円 (-5.5%) 本日終値
大和証券の鉄鋼セクターのリポートでは、グローバルの鉄鋼株が長らくアンダーパフォーム、半ば悪材料慣れとも言える状況の中、好材料によるリバーサルの動きに株式市場は敏感になっているのかもしれないと指摘。株式市場のモメンタムが最近の鉄鋼市況や株価の振れ幅を大きくしている側面がある中、中長期的な改善のシナリオはなおも描き難いとみて、セクター投資判断「中立」を継続。個別では、JFEホールディングス<5411>>神戸製鋼所<5406>>新日鉄住金<5401>の順に選好している。
■ファーストリテイリング <9983> 34,070円 -1,950 円 (-5.4%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が3日続落。4月新年度入り初日の日経平均株価は前場終了時点で470円安と急落したことも株価下落の要因となった。国内大手の大和証券はファーストリテイリングのレーティングを新規「3」(中立)、目標株価3万8000円でカバレッジを開始するとのアナリストリポートを発行。日本で数少ないグローバル企業として評価されている。リポートによると、ユニクロ事業が国内外で軟調に推移しておりアナリストは営業利益が通期計画の1800億円を下回ると予想。「今後はユニクロ事業の復調、米国の収益改善が課題となろう」と解説している。
■東京センチュリーリース <8439> 3,955円 -220 円 (-5.3%) 本日終値
野村証券のノンバンクセクターのシンガポール・香港の投資家訪問では、投資家の興味は証券・保険の大型株よりも、中小型株にあるように感じられたと指摘。主なプレゼンテーションとして、航空機や不動産ファイナンスなどへの注力で営業資産と収益性の改善が期待できる東京センチュリーリース<8439>と芙蓉総合リース<8424>を推奨し、マイナス金利政策による国内金利低下の悪影響が相対的に小さく、海外事業の伸張や株主還元の拡大が期待できる東京海上ホールディングス<8766>を推奨したと解説。今後2~3年程度で利息返還請求件数の低下が予想される消費者金融の状況を紹介したことを挙げ、第一生命保険<8750>は、16年3月期の株主還元拡大や追加責任準備金繰入の減少などを背景に推奨を継続するものの、リスクオフ時のパフォーマンス悪化に留意したいとして、マイナス金利政策に左右されないライフネット生命<7157>を推奨したことを挙げている。
■コマツ <6301> 1,815円 -101 円 (-5.3%) 本日終値
コマツ<6301>や日立建機<6305>、ダイキン工業<6367>など中国関連株が安い。この日発表された3月中国製造業PMIは前月に比べ大幅に改善したものの為替の円高進行などが警戒されており上値が重い展開となっている。中国国家統計局が発表した3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.2と2月に比べ1.2ポイント上昇し、市場予想(49.4)を上回った。また、3月の財新・中国製造業購買担当者景気指数(PMI)も49.7と前月に比べ大幅に改善した。ただ、製造業PMIは改善したが、依然、先行きには不透明感が指摘されている。また、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が31日、中国の債務格付け見通しを従来の「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に見直し、格下げの可能性があるとしていることも警戒されているようだ。
■アンリツ <6754> 588円 -31 円 (-5.0%) 本日終値
アンリツ<6754>が大幅続落。大和証券はリポートで、同社が3月30日引け後に会社計画の下方修正を発表したことを受け、株価には悪影響と考えられると指摘。16年3月期大和予想営業利益は72億円→60億円に修正して会社予想と同値とし、17年3月期大和予想営業利益は85億円→68億円に引き下げ。レーティングは「3」(中立)を継続するものの、目標株価は695円から556円へ引き下げている。
■ミルボン <4919> 4,330円 -220 円 (-4.8%) 本日終値
3月31日、ミルボン <4919> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比17.0%減の8.1億円に落ち込んだことが売り材料視された。ヘアケア用剤の新製品や昨年発売した染毛剤の販売が好調で10.3%の増収を達成したものの、売上原価率の悪化や人件費などの経費が増加したことが利益を圧迫した。なお、通期計画の47億円に対する進捗率は17.3%となり、5年平均の20.7%とほぼ同水準だった。
株探ニュース
ツルハホールディングス<3391>が反発。同社は31日、3月度(2月16日~3月15日)の月次営業速報を発表、既存店売上高は前年同月比7.2%増と今期に入り10カ月連続で前年同月実績を上回り、伸び率も拡大傾向で昨年6月に続く今期2番目の大きさだった。また、全店ベースでは同13.8%増と今期最大の伸び率を記録しており、これを評価するかたちで買いを集めている。既存店、全店ベースともに客数の伸びが顕著だった。
■パナソニック <6752> 908.1円 -125.4 円 (-12.1%) 本日終値 東証1部 下落率2位
パナソニック<6752>が急反落。3月31日に2016年度の事業方針を発表しており、なかで示した17年3月期の営業利益予想が3750億円(16年3月期予想比8.5%減)と減益を予想していることが嫌気されているようだ。16年度は成長の足場固めの年として将来の売り上げ・利益につながる先行投資を実行するとしていることから、これが利益を圧迫するもようだが、市場予想では4200億円強の増益が見込まれていただけに、失望感が売りにつながっているようだ。
■デンソー <6902> 4,236円 -288 円 (-6.4%) 本日終値
デンソー<6902>が反落。為替が円高方向に振れるなか、売りが優勢となっている。ゴールドマン・サックス証券は31日、投資判断の「中立」を継続するとともに、目標株価は5400円から5200円に引き下げた。為替の円高や東南アジア諸国連合(アセアン)地域の売り上げ見通しの減額に伴い業績予想を下方修正している。具体的には、16年3月期の連結営業利益は3400億円から3300億円(会社予想3320億円)に見直した。採算性の高いアジア地域の車両生産は引き続き低調なうえ、自動ブレーキシステム(ADAS)分野でもトヨタ以外の拡販が、まだ道半ばとみている。
■イオンFS <8570> 2,490円 -166 円 (-6.3%) 本日終値
イオンフィナンシャルサービス<8570>が急落。モルガン・スタンレーMUFG証券では、円高で来期の成長率は鈍化、海外事業の与信費用抑制が成長回復のドライバーと指摘。会社の期初ガイダンスが慎重となり、市場がネガティブに反応するなら、中期的な投資エントリータイミングになると解説。レーティング「イコールウエイト」を継続、目標株価を3250円から2900円に引き下げている。
■JFE <5411> 1,432.5円 -83.5 円 (-5.5%) 本日終値
大和証券の鉄鋼セクターのリポートでは、グローバルの鉄鋼株が長らくアンダーパフォーム、半ば悪材料慣れとも言える状況の中、好材料によるリバーサルの動きに株式市場は敏感になっているのかもしれないと指摘。株式市場のモメンタムが最近の鉄鋼市況や株価の振れ幅を大きくしている側面がある中、中長期的な改善のシナリオはなおも描き難いとみて、セクター投資判断「中立」を継続。個別では、JFEホールディングス<5411>>神戸製鋼所<5406>>新日鉄住金<5401>の順に選好している。
■ファーストリテイリング <9983> 34,070円 -1,950 円 (-5.4%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が3日続落。4月新年度入り初日の日経平均株価は前場終了時点で470円安と急落したことも株価下落の要因となった。国内大手の大和証券はファーストリテイリングのレーティングを新規「3」(中立)、目標株価3万8000円でカバレッジを開始するとのアナリストリポートを発行。日本で数少ないグローバル企業として評価されている。リポートによると、ユニクロ事業が国内外で軟調に推移しておりアナリストは営業利益が通期計画の1800億円を下回ると予想。「今後はユニクロ事業の復調、米国の収益改善が課題となろう」と解説している。
■東京センチュリーリース <8439> 3,955円 -220 円 (-5.3%) 本日終値
野村証券のノンバンクセクターのシンガポール・香港の投資家訪問では、投資家の興味は証券・保険の大型株よりも、中小型株にあるように感じられたと指摘。主なプレゼンテーションとして、航空機や不動産ファイナンスなどへの注力で営業資産と収益性の改善が期待できる東京センチュリーリース<8439>と芙蓉総合リース<8424>を推奨し、マイナス金利政策による国内金利低下の悪影響が相対的に小さく、海外事業の伸張や株主還元の拡大が期待できる東京海上ホールディングス<8766>を推奨したと解説。今後2~3年程度で利息返還請求件数の低下が予想される消費者金融の状況を紹介したことを挙げ、第一生命保険<8750>は、16年3月期の株主還元拡大や追加責任準備金繰入の減少などを背景に推奨を継続するものの、リスクオフ時のパフォーマンス悪化に留意したいとして、マイナス金利政策に左右されないライフネット生命<7157>を推奨したことを挙げている。
■コマツ <6301> 1,815円 -101 円 (-5.3%) 本日終値
コマツ<6301>や日立建機<6305>、ダイキン工業<6367>など中国関連株が安い。この日発表された3月中国製造業PMIは前月に比べ大幅に改善したものの為替の円高進行などが警戒されており上値が重い展開となっている。中国国家統計局が発表した3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.2と2月に比べ1.2ポイント上昇し、市場予想(49.4)を上回った。また、3月の財新・中国製造業購買担当者景気指数(PMI)も49.7と前月に比べ大幅に改善した。ただ、製造業PMIは改善したが、依然、先行きには不透明感が指摘されている。また、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が31日、中国の債務格付け見通しを従来の「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に見直し、格下げの可能性があるとしていることも警戒されているようだ。
■アンリツ <6754> 588円 -31 円 (-5.0%) 本日終値
アンリツ<6754>が大幅続落。大和証券はリポートで、同社が3月30日引け後に会社計画の下方修正を発表したことを受け、株価には悪影響と考えられると指摘。16年3月期大和予想営業利益は72億円→60億円に修正して会社予想と同値とし、17年3月期大和予想営業利益は85億円→68億円に引き下げ。レーティングは「3」(中立)を継続するものの、目標株価は695円から556円へ引き下げている。
■ミルボン <4919> 4,330円 -220 円 (-4.8%) 本日終値
3月31日、ミルボン <4919> が決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比17.0%減の8.1億円に落ち込んだことが売り材料視された。ヘアケア用剤の新製品や昨年発売した染毛剤の販売が好調で10.3%の増収を達成したものの、売上原価率の悪化や人件費などの経費が増加したことが利益を圧迫した。なお、通期計画の47億円に対する進捗率は17.3%となり、5年平均の20.7%とほぼ同水準だった。
株探ニュース