【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):トヨタ紡織、ラック、りらいあ、ソフトバンク
■トヨタ紡織 <3116> 1,931円 +97 円 (+5.3%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
トヨタ紡織<3116>が急伸。買い気配で始まり、寄り付いた後も買われる展開。現在は今日の高値圏で推移している。ゴールドマン・サックス証券では、欧州事業のリストラで今期227億円の特別損失を計上する予定となった事を受け、「悪材料は出尽くし来期改善を織り込む局面」と指摘。欧米事業のリストラ進展を評価し、レーティングを「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価は2600円から2500円に調整している。
■ラック <3857> 1,199円 +55 円 (+4.8%) 本日終値
ラック<3857>が続伸。3月30日に16年3月期業績予想の増額修正と増配を発表し、31日の株価は急伸した。この日も、続伸しスタートした後、利益確定売りから一時前日終値を割り込む場面があったが、下値には買いが入り再度、プラス圏に浮上している。岩井コスモ証券は31日、同社株の投資判断の「A」を継続した。目標株価は1500円(従来1800円)としている。サイバーセキュリティー対策関連の売上高が想定以上に拡大していることなどを評価。17年3月期も「マイナンバーやフィンテック関連などを含めた情報セキュリティー案件の拡大により増益幅の改善が期待できる」と指摘している。
■三谷商事 <8066> 3,320円 +120 円 (+3.8%) 本日終値
3月31日、三谷商事 <8066> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.95%にあたる30万株(金額で9億6000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から17年3月24日まで。
■りらいあ <4708> 1,077円 +36 円 (+3.5%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
りらいあコミュニケーションズ<4708>が続伸。同社はきょう、多言語通訳サービスを今月から開始すると発表した。自治体や金融機関向けに、7言語(日本語、英語、中国語、韓国語、タガログ語、ポルトガル語、スペイン語)でサービスを開始。今後、サービス対象を拡大するほか、対応言語を13言語(先の7言語に加え、タイ語、ベトナム語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、インドネシア語)に広げる予定だとしている。
■ウェルネット <2428> 4,145円 +135 円 (+3.4%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
ウェルネット<2428>が全体悪地合いの間隙を縫って5連騰、連日の年初来高値更新。リアルタイムで購入代金を手数料なしで決済できる「マルチペイメントサービス」を手掛ける。同サービスはその利便性から、コンビニはもちろん、ヤフージャパン、楽天オークション、Eストアーなどの大手通販会社向けや国内主要航空会社や主要高速バス会社、さらに米アマゾンが導入しその収益源を占めるなど、成長エンジンとして注目され、フィンテック関連の一角としても業容拡大の可能性を内包している。好業績を背景に株主還元にも前向きで、毎期増配指向にあり16年6月期は前期比16円増配の66円予想、値がさ株ながら配当利回りは1.6%前後をキープしている。
■東プレ <5975> 2,163円 +66 円 (+3.2%) 本日終値
東プレ<5975>が全般波乱相場のなかで強さを発揮。独立系の自動車用プレス部品の大手メーカーで、北米での好調な自動車販売を背景に、プレス部品は主要供給先の大手自動車メーカーに好調な納入が続いている。また、「国内トップシェアのトラック用冷凍機も高水準の伸びを確保している」(国内中堅証券)ことも評価材料。16年3月期は本業のもうけを示す営業利益が前期比24%増の165億円と、14年3月期の過去最高利益を更新する見通しで17年3月期も続伸が有力視されている。
■JCRファーマ <4552> 2,640円 +78 円 (+3.0%) 本日終値
JCRファーマ<4552>が続伸。ホルモン製剤を主力に展開。再生医療品では骨髄移植時の合併症に使う日本初の他家由来再生医療製品である「テムセルHS注」を2月から販売を開始し注目されている。世界のメガファーマとの間で戦略的に共同研究契約を結んできたペプチドリーム<4587>とは標的タンパク質に対し特殊環状ペプチドを創製する共同研究契約を結んでおり、世界的な新薬開発ニーズが指摘されるなかでバイオ創薬関連の一角としてマークされている。
■ワコム <6727> 484円 +7 円 (+1.5%) 本日終値
ワコム<6727>が出直る動き。同社は3月31日の取引終了後、米マイクロソフト社から「Microsoft Pen」プロトコルのライセンス供与を受けることを発表、これを好感する動き。ライセンス供与により、ワコム独自の「アクティブES方式」と「Microsoft Pen」の両方のプロトコルを1本のペンに搭載することが可能となり、マイクロソフト社が新たに提供するWindows Inkを使用する際の利便性が高まる。今年後半のホリデーシーズンでの導入を目指し、両プロトコルを使用したペンを開発する方針。
■USEN <4842> 330円 +4 円 (+1.2%) 本日終値
USEN<4842>は反発。同社は3月31日の取引終了後、16年8月期第2四半期累計(15年9月~16年2月)の連結決算を発表。売上高は359億4800万円(前年同期比3.8%増)、営業利益は50億3800万円(同3.0%減)、純利益は37億1500万円(同7.8%減)だった。今年1月から東京電力<9501>管轄地域内で受付を開始した電力小売りを含むその他事業は3億5300万円の営業損失となっていることが利益を圧迫しているが、音楽配信事業や業務用システム事業などは好調に推移している。通期業績は売上高720億円(前期比2.6%増)、営業利益96億円(同2.8%減)、純利益66億円(同0.5%増)と従来見通しを据え置いたが、第2四半期までの利益進捗状況を考慮すれば第四半期以降の動向を考慮すれば上振れ期待が高まりそうだ。
■ソフトバンクグループ <9984> 5,410円 +44 円 (+0.8%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が全般軟調相場に逆行し、買い優勢となっている。先物を絡めた仕掛け的な売りも観測されるなか、日経平均寄与度の高い値がさ株の中ではその頑強ぶりは異彩を放つ。市場では「他の主力株と比較しても自社株買いに対する姿勢の高さが際立つ銘柄。(自社株買いの)枠はまだ十分に残っており、消去法的に下支え効果に期待した買いが向かっている。また、一部報道で中国の送電網インフラ整備について同社を含むアジア地域3社が契約したことが伝わったことも株価の刺激材料となったようだ」(国内ネット証券大手)と指摘されている。
株探ニュース
トヨタ紡織<3116>が急伸。買い気配で始まり、寄り付いた後も買われる展開。現在は今日の高値圏で推移している。ゴールドマン・サックス証券では、欧州事業のリストラで今期227億円の特別損失を計上する予定となった事を受け、「悪材料は出尽くし来期改善を織り込む局面」と指摘。欧米事業のリストラ進展を評価し、レーティングを「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価は2600円から2500円に調整している。
■ラック <3857> 1,199円 +55 円 (+4.8%) 本日終値
ラック<3857>が続伸。3月30日に16年3月期業績予想の増額修正と増配を発表し、31日の株価は急伸した。この日も、続伸しスタートした後、利益確定売りから一時前日終値を割り込む場面があったが、下値には買いが入り再度、プラス圏に浮上している。岩井コスモ証券は31日、同社株の投資判断の「A」を継続した。目標株価は1500円(従来1800円)としている。サイバーセキュリティー対策関連の売上高が想定以上に拡大していることなどを評価。17年3月期も「マイナンバーやフィンテック関連などを含めた情報セキュリティー案件の拡大により増益幅の改善が期待できる」と指摘している。
■三谷商事 <8066> 3,320円 +120 円 (+3.8%) 本日終値
3月31日、三谷商事 <8066> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.95%にあたる30万株(金額で9億6000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月1日から17年3月24日まで。
■りらいあ <4708> 1,077円 +36 円 (+3.5%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
りらいあコミュニケーションズ<4708>が続伸。同社はきょう、多言語通訳サービスを今月から開始すると発表した。自治体や金融機関向けに、7言語(日本語、英語、中国語、韓国語、タガログ語、ポルトガル語、スペイン語)でサービスを開始。今後、サービス対象を拡大するほか、対応言語を13言語(先の7言語に加え、タイ語、ベトナム語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、インドネシア語)に広げる予定だとしている。
■ウェルネット <2428> 4,145円 +135 円 (+3.4%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
ウェルネット<2428>が全体悪地合いの間隙を縫って5連騰、連日の年初来高値更新。リアルタイムで購入代金を手数料なしで決済できる「マルチペイメントサービス」を手掛ける。同サービスはその利便性から、コンビニはもちろん、ヤフージャパン、楽天オークション、Eストアーなどの大手通販会社向けや国内主要航空会社や主要高速バス会社、さらに米アマゾンが導入しその収益源を占めるなど、成長エンジンとして注目され、フィンテック関連の一角としても業容拡大の可能性を内包している。好業績を背景に株主還元にも前向きで、毎期増配指向にあり16年6月期は前期比16円増配の66円予想、値がさ株ながら配当利回りは1.6%前後をキープしている。
■東プレ <5975> 2,163円 +66 円 (+3.2%) 本日終値
東プレ<5975>が全般波乱相場のなかで強さを発揮。独立系の自動車用プレス部品の大手メーカーで、北米での好調な自動車販売を背景に、プレス部品は主要供給先の大手自動車メーカーに好調な納入が続いている。また、「国内トップシェアのトラック用冷凍機も高水準の伸びを確保している」(国内中堅証券)ことも評価材料。16年3月期は本業のもうけを示す営業利益が前期比24%増の165億円と、14年3月期の過去最高利益を更新する見通しで17年3月期も続伸が有力視されている。
■JCRファーマ <4552> 2,640円 +78 円 (+3.0%) 本日終値
JCRファーマ<4552>が続伸。ホルモン製剤を主力に展開。再生医療品では骨髄移植時の合併症に使う日本初の他家由来再生医療製品である「テムセルHS注」を2月から販売を開始し注目されている。世界のメガファーマとの間で戦略的に共同研究契約を結んできたペプチドリーム<4587>とは標的タンパク質に対し特殊環状ペプチドを創製する共同研究契約を結んでおり、世界的な新薬開発ニーズが指摘されるなかでバイオ創薬関連の一角としてマークされている。
■ワコム <6727> 484円 +7 円 (+1.5%) 本日終値
ワコム<6727>が出直る動き。同社は3月31日の取引終了後、米マイクロソフト社から「Microsoft Pen」プロトコルのライセンス供与を受けることを発表、これを好感する動き。ライセンス供与により、ワコム独自の「アクティブES方式」と「Microsoft Pen」の両方のプロトコルを1本のペンに搭載することが可能となり、マイクロソフト社が新たに提供するWindows Inkを使用する際の利便性が高まる。今年後半のホリデーシーズンでの導入を目指し、両プロトコルを使用したペンを開発する方針。
■USEN <4842> 330円 +4 円 (+1.2%) 本日終値
USEN<4842>は反発。同社は3月31日の取引終了後、16年8月期第2四半期累計(15年9月~16年2月)の連結決算を発表。売上高は359億4800万円(前年同期比3.8%増)、営業利益は50億3800万円(同3.0%減)、純利益は37億1500万円(同7.8%減)だった。今年1月から東京電力<9501>管轄地域内で受付を開始した電力小売りを含むその他事業は3億5300万円の営業損失となっていることが利益を圧迫しているが、音楽配信事業や業務用システム事業などは好調に推移している。通期業績は売上高720億円(前期比2.6%増)、営業利益96億円(同2.8%減)、純利益66億円(同0.5%増)と従来見通しを据え置いたが、第2四半期までの利益進捗状況を考慮すれば第四半期以降の動向を考慮すれば上振れ期待が高まりそうだ。
■ソフトバンクグループ <9984> 5,410円 +44 円 (+0.8%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が全般軟調相場に逆行し、買い優勢となっている。先物を絡めた仕掛け的な売りも観測されるなか、日経平均寄与度の高い値がさ株の中ではその頑強ぶりは異彩を放つ。市場では「他の主力株と比較しても自社株買いに対する姿勢の高さが際立つ銘柄。(自社株買いの)枠はまだ十分に残っており、消去法的に下支え効果に期待した買いが向かっている。また、一部報道で中国の送電網インフラ整備について同社を含むアジア地域3社が契約したことが伝わったことも株価の刺激材料となったようだ」(国内ネット証券大手)と指摘されている。
株探ニュース