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【市況】明日の株式相場見通し=米雇用統計前に手控え、日銀短観3月調査を注視

 あす(4月1日)の東京株式市場は、名実ともに新年度相場入りとなるが、寄り付き前に発表される日銀短観3月調査の内容を吟味しながらの推移となりそうだ。

 今回の日銀短観の大企業業況判断指数(DI)の予測値平均は、民間調査機関の事前予想によると、前回の昨年12月調査に比べて小幅な悪化と見込まれている。さらに、日本時間1日夜に発表される米3月の雇用統計を目前にして、後場に入って手控え姿勢が強まりそうだ。

 31日の東京株式市場は、市場エネルギーに欠けるなか、売り買い交錯で方向感に乏しい展開のなか、大引け際にかけ下げ幅を広げ、日経平均株価終値は、前日比120円29銭安の1万6758円67銭と安値引けで3日続落となった。15年度の1年間では、日経平均株価は、前年度末比2448円安となった。年度ベースでマイナスとなったのは10年度以来5年ぶりのこと。

 日程面では、日銀短観3月調査、電力小売り全面自由化、ジュニアNISA(少額投資非課税制度)利用開始、3月の新車販売台数に注目。海外では、米3月の雇用統計、米3月のISM製造業景況指数、米3月の新車販売が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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