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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):カルナバイオ、モルフォ、ニトリHD、さくらネット

カルナバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■カルナバイオサイエンス <4572>  3,400円  +504 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 カルナバイオサイエンス<4572>が大幅高。3月以降バイオ関連株に物色の流れが向いており、同社株の強さも目立つ。大勢トレンドは上向きの25日移動平均線を大きく上方カイ離しており、上値指向の強さを反映している。細胞間の情報伝達を担うキナーゼ酵素に特化した創薬基盤技術を強みとし、15年12月期は医薬品化合物開発の導出契約の成立や創薬支援事業が好調に推移、米J&Jとのライセンス契約締結で営業黒字化を果たしている。前週末25日には、岡山大学とiPS細胞由来がん幹細胞の創薬活用を目的とした共同研究契約を18日付で締結したことを発表、投機資金攻勢の新たな手掛かりとなっている。

■モルフォ <3653>  7,990円  +910 円 (+12.9%)  本日終値
 モルフォ<3653>が3連騰で上場来高値。この日、4月20~22日に幕張メッセで開催される「TECHNO-FRONTIER 2016」のマシンビジョンテクノロジー展に出展すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同展では、今まで培ってきた画像認識技術を生かして、ディープラーニングを用いた画像学習システムや、同じくディープラーニングを用いた画像認識エンジンなどを紹介するとしており、新たなビジネスにつながるとの期待から買いが入っているようだ。

■ナノキャリア <4571>  1,355円  +135 円 (+11.1%)  本日終値
 ナノキャリア<4571>が後場一段高。同社が国際特許共同出願していた、新規抗体の抗ヒトTissue Factorモノクローナル抗体に関して、日本の特許庁から特許査定を受けたと発表しており、成長力強化への貢献を期待した買いが入っている。同出願は、ヒトTissue Factor(TF)を標的とするモノクローナル抗体の中でもユニークな活性をもつ抗体に関するもので、国立がん研究センター新薬開発分野長の松村保広氏らのがんと血液凝固の長年の研究から見出された抗体の一つ。なお、同件による16年3月期業績へ直接の影響はないが、この成果をもとに、パイプラインの拡充やライセンスなどの共同開発につなげる方針としている。

■JPホールディングス <2749>  390円  +30 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 JPホールディングス<2749>や幼児活動研究会<2152>が連日の急伸。保育所の運営などを手掛けるJPHDは4日続伸で一時前日比10%高に上昇、体育指導を行う幼児活動研究会はストップ高に買われ昨年来高値を更新した。保育士派遣に絡むパソナグループ<2168>なども買われている。政府は28日、待機児童の解消に向け緊急対策を発表、4月以降に「ミニ保育所(小規模保育所)」の定員の上限を緩和するなどの対応を明らかにした。保育園に落選したことをつづった匿名ブログが高い関心を集めるなか、待機児童解消に向けた子育て・保育関連株への物色人気が続いている。

■ニトリホールディングス <9843>  10,350円  +620 円 (+6.4%)  本日終値
 28日、ニトリHD <9843> が決算を発表。16年2月期の連結経常利益は前の期比10.4%増の750億円に伸びて着地。続く17年2月期も前期比6.7%増の800億円に伸び、30期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は国内44店舗、海外11店舗の新規出店を計画し、9.1%の増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を60円→65円(前の期は55円)に増額し、今期も前期比5円増の70円に増配する方針としたことも支援材料。

■IHI <7013>  243円  +14 円 (+6.1%)  本日終値
 28日、IHI <7013> が保有不動産の売却に伴い、特別利益を計上すると発表したことが買い材料。同社は保有する豊洲地区の土地の一部を三井不 <8801> に賃貸しているが、財務基盤の強化を目的に、賃貸する土地の一部を譲渡する。譲渡価額は200億円で、16年3月期の連結決算で約197億円の固定資産売却益を計上する。また、25日に売却した「豊洲フロント」の共有持ち分の譲渡益約87億円も併せて特別利益に計上する予定。発表を受け、固定資産売却による財務基盤強化を期待する買いが向かった。

■エイベGHD <7860>  1,493円  +59 円 (+4.1%)  本日終値
 28日、エイベGHD <7860> が16年3月期の連結最終利益を従来予想の6億円→42億円に7.0倍上方修正。減益率が90.0%減→29.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。大型ライブ公演の観客動員が伸びたほか、音楽事業で利益率の高い作品の販売が好調だったことが寄与。ソフトバンク <9984> との提携解消に伴い、映像配信サービスUULAにかかる特別利益20億円が発生することも最終利益を押し上げる。

■さくらインターネット <3778>  1,453円  +55 円 (+3.9%)  本日終値
 さくらインターネット<3778>が続伸している。同社はきょう、インテルと協力しIoTハードウェア事業化支援プログラム「さくらのIoT Platform Scholarship supported by Intelを5月から提供する」と発表した。このプログラムで「革新的なIoT事業開発に挑戦したい」「センシングデータ収集による事業アイデアと技術を生かしたい」という個人や法人を支援。きょうから第一期の募集を開始した。

■アキュセラ・インク <4589>  2,520円  +84 円 (+3.5%)  本日終値
 アキュセラ<4589>が続伸。同社は29日、日本に本社機能を移転させるため、三角合併を行い子会社のアキュセラ・ジャパンを持ち株会社化し東証マザーズに上場申請する方針であることを明らかにした。現在、アキュセラ・インクは米国ワシントン州シアトルを本拠としており、外国株として東証マザーズに上場している。内国株式として上場することで、従来は外国証券へ投資ができなかった機関投資家も投資が可能となるほか、メディアによる企業情報の充実も期待できる。同社では9月中旬をメドにアキュセラ・インクを上場廃止し、その一方でアキュセラ・ジャパンを上場させることを計画している。

■タカラバイオ <4974>  1,427円  +39 円 (+2.8%)  本日終値
 28日、東証がタカラバイオ <4974> [東証M]を29日売買分から貸借銘柄に選定すると発表したことが買い材料視された。日証金も29日約定分から貸借銘柄に追加すると発表しており、流動性の向上による売買活発化を期待する買いが向かった。

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