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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):熊谷組、ペプドリ、インベスC、ブランジスタ

熊谷組 <日足> 「株探」多機能チャートより
■熊谷組 <1861>  290円  +3 円 (+1.1%)  本日終値
 熊谷組<1861>が続伸。東海東京調査センターが28日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続(目標株価は500円)でフォローしており、これを手掛かりに買いが優勢となっている。同調査センターでは、同社の業績について、土木、建築ともに受注環境は概ね良好とみており、今後についても交通関連大型プロジェクトなど各種インフラ整備で大型の土木需要は堅調を予想している。また、建築分野も、東京圏の大型再開発プロジェクト、物流拠点の再配置などで底固い推移を見込んでいる。収益面では、土木、建築ともに採算重視の受注活動の効果が顕在化しており、引き続き利益率が上昇する局面にあることも評価している。

■ペプチドリーム <4587>  6,760円  +70 円 (+1.1%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が続伸。前日に旭化成ファーマと、複数の創薬標的タンパク質に対し特殊環状ペプチドを創製する創薬研究開発で契約したことを材料に急騰したが、きょうも目先筋の利益確定売りを吸収して上値追いを続けている。同社は特殊ペプチドを使った医薬品候補物質を創製するバイオベンチャーで、創薬基盤技術の提供による収入が業績成長期待を支えている。時価総額は3800億円弱とバイオベンチャーの首位に位置しており、個人投資家の短期資金だけでなく機関投資家目線でも注目度が高い。

■椿本チエイン <6371>  686円  +7 円 (+1.0%)  本日終値
 椿本チエイン<6371>が3日続伸。TIWでは、16年3月期営業利益予想の下方修正はブレの大きいマテハン見通しの悪化が主因で、主力のチェーンや自動車部品見通しは堅調と指摘。今期は成長への費用が先行する局面にあるものの、営業利益率で10%台の高水準の利益確保が見込めることが評価できるとして、自動車部品での豊富な受注やその他事業での収益改善の持続により中期的に高収益体質が維持されそうと解説。レーティング「2+」を継続している。

■インベスターズクラウド <1435>  12,670円  +120 円 (+1.0%)  本日終値
 大和証券の中小型株のリポートでは、足元相場は落ち着きを取り戻しつつあるものの、先行きには不透明感が漂うと指摘。このような環境下では、テーマ性や中長期の成長ストーリーがあり、短期的にポジティブカタリストがある中小型銘柄に注目したいとして、「新年度相場を乗り切る銘柄」をスクリーニング。インベスターズクラウド<1435>、フリュー<6238>、関東電化工業<4047>、扶桑化学工業<4368>、能美防災<6744>、ホーチキ<6745>、ドトール・日レスホールディングス<3087>、なとり<2922>、ジェイエイシーリクルーメント<2124>、東映アニメーション<4816>をピックアップしている。

■日本光電 <6849>  2,861円  +4 円 (+0.1%)  本日終値
 日本光電工業<6849>が反発。国内大手証券では、同社は輸出と輸入が均衡しているため為替の影響を受けないと考えられているものの、エマージング地域の通貨下落による外貨不足・購買力低下は懸念材料と指摘。成長ドライバーは製品ポートフォリオ拡充による欧米の市場シェア拡大と考え、17年3月期国内売上高は2%増と予想。レーティング「バイ」を継続、目標株価は3600円から3500円に引き下げている。

■テルモ <4543>  4,125円  +5 円 (+0.1%)  本日終値
 テルモ<4543>が小反発。国内大手証券は同社について、円高を織り込んでも17年3月期は営業増益を予想するものの、ややデリケートなバランスの上に成り立つことには注意したいとリポートで指摘。最大の注目点はUltimasterステントの日本の市場シェア維持、欧米のペリフェラル・ニューロ市場開拓の2点と解説している。レーティング「バイ」、目標株価4800円を継続している。

■ブランジスタ <6176>  2,680円  -311 円 (-10.4%)  本日終値
 28日、東証と日証金がブランジスタ <6176> [東証M]について29日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■ライトオン <7445>  1,704円  -195 円 (-10.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 ライトオン<7445>が急落。前引け後に、16年8月期の単独業績見通しについて、売上高を従来予想の820億円から870億円(前期比11.2%増)へ、営業利益を30億5000万円から37億円(同59.9%増)へ上方修正したが、株価は28日に昨年来高値1899円をつけるなど上昇していたことから、材料出尽くし感による利益確定売りが出ているようだ。上方修正は、ベーシックアイテムの強化やテレビCMなどの販促効果で足もとの売り上げが計画を上回って推移していることに加えて、下期の既存店売上高計画を従来の2.5%増から5.5%増に引き上げたことが要因。また、業績予想の修正に伴い、従来、中間・期末各10円を予定していた配当について、各15円に引き上げ年30円にするとあわせて発表したが、これに対する反応は限定的だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(15年8月21日~16年2月20日)決算は、売上高464億700万円(前年同期比16.2%増)、営業利益29億3200万円(同56.6%増)の大幅増収増益を達成した。

■ウェザーニューズ <4825>  3,990円  -200 円 (-4.8%)  本日終値
 ウェザーニューズ<4825>が急反落。同社は昨日引け後、16年5月期第3四半期累計の連結決算を発表。売上高は前年同期比5.8%増の107億4300万円に、営業利益は同0.4%減の24億8300万円となった。会社側では、航海気象を含めた交通気象の売上増と円安の影響でBtoB市場全体が増収となったものの、BtoS市場ではその他メディアのSRSが減収になったとしており、サービスを提供するスタッフやシステム開発を行うスタッフを増強した結果、労務費と外注費が増加したと発表。通期会社計画に対する営業利益進捗率は68.9%となっている。

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