【注目】今週の「妙味株」一本釣り！ ─ ステラケミ

●ステラケミ <4109> 　【目標株価】2800円（25日終値2181円）

「今・来期連続増益に期待」

　16年3月期は主原料である無水フッ酸の価格下落に加えて、不採算子会社の清算に伴う費用削減効果などで、営業利益は前期の9300万円から10億4800万円に急回復の見通し。来期も原料下落効果は一巡するが、主力の半導体・液晶関連の堅調な推移と電池関連の伸びで連続増益が期待できそうだ。

　株価は2月25日につけた昨年来高値2699円をピークに調整していたが、3月22日安値2030円を底に再騰機運を高めている。好業績を背景に高値更新に向かう動きが期待でき、リバウンド狙いで臨みたい。

●田岡化 <4113> [東証２]　【目標株価】499円（25日終値337円）

「電子材料など好調、16年3月期上方修正を再評価」

　合成染料の製造・販売が発祥で、医農薬中間体や高機能性樹脂、電子材料、ゴム添加剤、高機能接着剤、水溶性高分子、ワニス、可塑剤など、幅広い化学製品を展開している。

　16年3月期は樹脂原料や電子材料の出荷が増加し、農薬中間体の出荷も回復したことから1月28日付で通期連結売上高を従来予想の204億円から210億円（前期比6.2％増）へ、営業利益を12億5000万円から16億円（同64.9％増）へ上方修正している。期末配当についても4円から6円（前年同期5円）へ引き上げており、第2四半期末の4円（同3円）と合わせて年間配当は10円になる。17年3月期も、樹脂原料や電子材料、農薬中間体はじめとした精密化学品で好調な推移が見込まれる。

　330円台でもみ合いの動きとなっているが、PBR0.7倍、実質無借金で財務内容も良好であり、時価近辺は割安感が強く働く。期末配当取りで対処し、12月8日の昨年来高値383円突破から中期的には一株純資産499円並みの評価があってよいと思う。


株探ニュース