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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):NTTドコモ、ミクシィ、電通、三井物

NTTドコモ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NTTドコモ <9437>  2,636円  +35 円 (+1.4%)  本日終値
 JPモルガン証券は「Japan Best Ideas」リポートで通信セクターからMost Preferred(最優先する)銘柄としてレーティング「オーバーウェート」の2銘柄をリストアップ。同証券のアナリストは、NTTドコモ<9437>と大塚商会<4768>を「Most Preferred」に選定した。通信セクターに強気継続だが、円高の影響による景況感の鈍化でIT投資鈍化を予想しており、関連銘柄としてITホールディングス<3626>を「Least Preferred」にしている。NTTドコモには「契約シェア拡大、各キャリアの戦略の中心となるとして、既存シェアの大きい同社が恩恵を受けると予想」と解説されている。

■ミクシィ <2121>  4,190円  +45 円 (+1.1%)  本日終値
 ミクシィ<2121>が続伸。いちよし経済研究所は23日、同社株のフェアバリューを7300円から7500円に引き上げた。レーティングは「A」を継続した。スマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」の国内売り上げは安定的に推移しており、当面同社の業績を下支えすると予想。16年3月期の連結営業利益を従来予想の874億円から会社予想と同水準の900億円に見直したほか、17年3月期の同利益も879億円の予想から905億円に引き上げた。今後は国内向け新作ゲームや米国向け「モンスターストライク」のプロモーションがポイントとなろう、と指摘している。

■電通 <4324>  5,640円  +60 円 (+1.1%)  本日終値
 JPモルガン証券が「Japan Best Ideas」リポートをリリース。セクター別に今後3カ月間でレーティング「オーバーウェート」のなかからMost Preferred(最優先する)銘柄を5銘柄ずつリストアップしている。インターネット、メディア、ゲームレジャーセクターからは、電通<4324>をMost Preferredに位置付け。海外事業の成長鈍化や円高、マクロ経済の不透明から株価は過去3カ月間で約2割下落しているが、悲観論は行き過ぎだと指摘。アナリストはリオデジャネイロ五輪、参院選、イベント、東京五輪のマーケティングで売り上げ増が注目ポイントとして市場より高い成長が期待できようと解説されている。

■太平洋工業 <7250>  1,105円  +5 円 (+0.5%)  本日終値
 太平洋工業<7250>が小反発。TIWでは、プレス・樹脂製品を中心に先行費用が嵩むなか、16年3月期は営業過去最高益での着地見通しに変化がないと指摘。17年3月期は為替影響が減益要因としながらも、アジア地域でのプレス・樹脂製品拡販やタイヤ空気圧監視システム製品市場拡大を追い風に、中期的成長余地は大きいとの見方を継続。レーティング「1」を継続している。

■椿本チエイン <6371>  664円  -73 円 (-9.9%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 椿本チエイン<6371>が大幅続落。23日の取引終了後、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を2060億円から2035億円(前期比3.4%増)へ、営業利益を220億円から208億円(同2.9%減)へ、純利益を150億円から125億円(同11.7%減)へ下方修正したことが嫌気されている。最近の世界経済の減速や円高の影響を踏まえたほか、中国子会社での固定資産の減損損失計上などを考慮したとしている。

■三井物産 <8031>  1,299.5円  -105.5 円 (-7.5%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 23日、三井物 <8031> が16年3月期の連結最終損益を従来予想の1900億円の黒字→700億円の赤字に下方修正、一転して赤字見通しとなったことが売り材料。資源価格の下落を受けて同社が出資するチリやオーストラリアの資源エネルギー事業で約2600億円の減損損失を計上することが響く。

■蝶理 <8014>  1,492円  -92 円 (-5.8%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 蝶理<8014>が続落。23日の取引終了後、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を3100億円から2900億円(前期比16.7%増)へ、営業利益を63億円から51億円(同8.1%減)へ修正したことが嫌気されている。化学品事業で原油安と資源安に伴う商材価格下落の影響を受けて売り上げが落ち込んだことに加えて、繊維事業の製品分野で国内消費市場の弱さや暖冬による影響を受けたことなどが要因としている。なお、純利益は投資有価証券売却益の計上で、44億円(同5.9%増)の従来予想を据え置いた。

■国際石油開発帝石 <1605>  875.7円  -46.1 円 (-5.0%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>やJXホールディングス<5020>、コスモエネルギーホールディングス<5021>など石油関連株が続落。23日のWTI原油先物価格は終値ベースで前日比1ドル66セント安の39ドル79セントに続落した。米国の原油在庫が予想を上回り増加したことが需給悪化要因として警戒された。また、為替市場で一時112円後半にドル高が進み、ドル建てで取引される原油価格に割高感が出たことも売り要因となった。

■八十二銀行 <8359>  501円  -21 円 (-4.0%)  本日終値
 八十二銀行<8359>が大幅安。大和証券は同行についてのリポートで、16年3月期の通期決算は銀行収益計画を上振れての着地を予想するものの、利回り低下に加え、与信損益は戻入益が減少し、来期は大幅減益になると予想。また、地元長野県での法人向け貸出が低調であることは同行の課題と指摘している。投資判断は「3」(中立)を継続、目標株価は800円から510円へ引き下げている。

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