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2016年03月23日20時00分

【特集】いよいよ開通「北海道新幹線」、恩恵受ける“地元株”は? <株探トップ特集>

5月24日、北海道新幹線車両H5系が走行試験で初めて新青森駅に入線

―函館まで最速4時間2分、経済効果136億円―

 北海道新幹線がいよいよ今週末の3月26日に開業する。北海道への新幹線乗り入れは構想から40年を超える悲願、地元への経済波及とともに関連企業ヘのビジネスチャンス拡大も改めて注目されそうだ。

●道内の経済波及効果は年間136億円

 北海道新幹線は、1971年11月の青函トンネル起工後、1973年11月に北海道新幹線青森―札幌間の整備計画が決定、北海道への新幹線乗り入れは構想から長い年月を経て実現することになる。26日の開業時には東北新幹線の新青森駅から道南の新函館北斗駅間(148.4キロメートル)が開通。これにより、東京~新函館北斗間を最も速い列車で4時間2分で結ぶ予定で、早朝に東京を出発すれば正午までに北海道に到着することが可能になる。

 札幌駅への延伸については、当初計画の2035年度から5年前倒しされ2030年度末になる見通し。北海道の中心都市への直通運転は15年先になるが、新函館北斗駅と函館駅を結ぶ「はこだてライナー」が新幹線と接続して運行、函館と札幌を結ぶ特急列車「スーパー北斗」や「北斗」の全列車が新函館北斗駅に停車するなど新幹線駅を基点とする道内の交通ネットワークは大幅に改善する。

 これにより、利便性が大幅に向上、人的交流が活発化することで北海道と東北が一体になっての経済発展が期待される。日本政策投資銀行北海道支店が14年10月に発表した試算では観光で約68億円、ビジネスで5億円の計約73億円の直接効果に加えて、これらの需要により道内生産が誘発される効果などを含めると合計で年間約136億円の経済波及効果が道内にもたらされるとしている。北海道新幹線に関連する企業や北海道を拠点にビジネス展開する関連企業への恩恵も大きなものとなりそうだ。

●直通列車でJR東日本、「ホテル万惣」運営でオリックスなど

◆JR東日本 <9020>
東北・北海道新幹線直通列車として「はやぶさ」と「はやて」を運行予定。グループの旅行会社「びゅうトラベルサービス」を通じて北海道新幹線を利用する旅行商品も拡販する。

◆西武HD <9024>
北海道新幹線で東北と北海道が繋がりアクセスがさらに充実することを記念して、津軽海峡を挟む秋田県の十和田プリンスホテルとみなみ北海道の函館大沼プリンスホテルの2つのプリンスホテルに宿泊できる特別プランを企画。

◆オリックス <8591>
15年10月30日付でオリックス不動産を通じて北海道函館市湯の川温泉の「ホテル万惣」を取得。「ホテル万惣」は湯の川温泉のなかでも最大級の広さの大浴場を有する温泉旅館施設で、北海道新幹線開通後は全面リニューアルで訪日外国人を含めて宿泊者増を狙う。

◆ANAHD <9202>
2017年春の完成を目指してANAクラウンプラザホテル千歳で地上6階の新館建設を進める。北海道新幹線の開通やアジアからの航空路線の拡大・増便による観光客増の取り込みを図る。

◆阪急阪神 <9042>
傘下の阪急交通社を通じて北海道新幹線利用ツアーを販売。2016年上半期(4-9月)の予約人数は「首都圏から北海道方面は対前年同時期比の約1.5倍、北海道から東北、首都圏方面は約2倍と好調に推移しており、日本各地から出発するツアーの追加発売も行っている」(阪急交通社広報部)と好調に推移している。

◆寿スピリッツ <2222>
鳥取県地盤の菓子大手で、全国の観光地で菓子店を経営。北海道では千歳市のケイシイシイを通じて小樽洋菓子舗「LeTAO」、アントルメグラッセ(アイスケーキ)と生グラスの専門店「GLACIEL」を運営。北海道への観光客増による土産物需要に期待。

◆日ハム <2282>
プロ野球「北海道日本ハムファイターズ」を運営。本拠地札幌ドームへの入場者増に期待。

◆サッポロHD <2501>
「札幌麦酒醸造所」が創業の原点で北海道と密接。サッポロビールは北海道と包括連携協定を結んでおり、北海道新幹線のデザイン缶とギフトセットを北海道全域で発売している。

◆パーク24 <4666>
タイムズモビリティネットワークスを通じて北海道新幹線の最初の停車駅となる木古内駅の駅前にタイムズカーレンタル「木古内駅前店」、3月24日に「新函館北斗駅前店」を新規出店。函館エリアにおいて、既存の函館駅前店・函館空港店を含む函館エリアの4店舗間でワンウェイ(乗り捨て)の無料サービスを実施。

◆ダイイチ <7643> [JQ]
北海道地盤の食品スーパーで帯広を拠点に旭川や札幌にも店舗を展開。

◆総合商研 <7850> [JQ]
札幌を地盤に商業印刷や年賀状印刷、イベントプロモーションなどを展開。イベントプロモーションでは、展示会やコンベンション、記念催事などのイベント企画で豊富な実績を有しており、北海道への観光客増でも間接的メリットを期待。

◆太平発 <8835>
パシフィック・マンション・シリーズを中心とするマンション分譲など不動産事業を北海道で展開。

◆カナモト <9678>
建機レンタルの最大手で札幌が地盤。建機レンタルでは、帯広地盤の共成レンテム <9680> [東証2]とともに北海道でのインフラ整備による需要増に期待。

◆北海電 <9509> 、北ガス <9534>
北海道の経済拡大で電力やガスの需要増に期待。


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