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【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 円高の逆風をかわす銘柄に勝機!

株式アドバイザー 北浜流一郎

「円高の逆風をかわす銘柄に勝機!」

●個人VS外国人、軍配が上がるのは?

 NYダウがすでに年初来高値を更新したのに対し、東京市場が回復に手間取っている。日経平均株価が1万7000円台に乗るところまではこぎ着けるのだが、その後の伸びがない。最大の要因は、東京市場の弱点=「対ドルでの円高」だ。一時110円に突入するほど上げたりしては、積極買いが引っ込むのも理解できる。

 しかし、3月に入ってからの投資家主体別売買動向を見ると、3月1週目は1600億円の売り越しだった個人投資家の現物買いは、2週目は825億円の買い越しに転じているのだ。逆に外国人投資家は第一週目954億円の売り越しだったものが、2週目は1兆1932億円と驚異的ともいえるほど売りを増やしている。

 それに買い向かったのが信用取引も加えた個人投資家。こういうことになっていて、どちらの動きが正解になるのか、いまはまだ答えが出ていない。だが、東京市場のトレンドが緩やかに上向き続けているところを見ると、個人投資家に軍配が上がる可能性が高い。

●日経平均に微妙な変化、下値抵抗力も

 円高という逆風は確かにある。そして、円高になると日経平均が下げてしまうのもこれまでと変わらない。しかし、微妙なところが違う。円高になっても大幅下げにならないのだ。対ドルでの円が110円台に入れば、2月までなら日経平均は1万5000円を割り込んでもおかしくない。ところが、いまは1万6600円処をキープしている。

 だから安心。こうはならないものの、市場変動の不連続性に幻惑されて、円高・円安の影響を受けにくい銘柄があることを忘れないようにしたい。

 それらもあまりに円が急騰すると、多少影響は受けるものの、基本的な強さは変わらない。海外販売への依存度が高い経営体質ではないからだ。

 そこで、注目したいのは超低床ベッドの販売好調が続くフラベッドH <7840> 、LED照明レンタルを展開しているネクシィーズ <4346> 、マイナス金利の実施で消費者ローンの借り入れ増が見込めるアコム <8572> 、スマホゲーム「ユニゾンリーグ」の好調が続くエイチーム <3662> 。

 東北電力系の電気工事会社ユアテック <1934> も下げている現在水準なら底値は固く、浮上待ちでよい。自動翻訳ソフトに強いロゼッタ <6182> [東証M]も、先行きを考えると現在水準での投資なら成功確率は高いと見る。

2016年3月18日 記

株探ニュース

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