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【市況】今週の【早わかり株式市況】 2週続落、米利上げペース鈍化で円高加速

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

今週の株式市場は、米利上げペースの鈍化で円高が加速したことが嫌気され、日経平均株価は2週続落となった。

 週初の14日は前週末の欧米株高と原油価格の反発を受け、薄商いながらも日経平均は大幅に3日続伸し、1万7233円とほぼ1ヵ月半ぶりの高値まで回復した。

 その後は日米で金融政策の重要イベントを控えて様子見姿勢が強い中、円高基調や原油価格の下落で売りが優勢となり、軟調な展開が続いた。日銀が15日の金融政策決定会合で現状維持を決めたことも重しとなった。17日は前日の米FOMCで年4回としていた利上げペースを2回に減らすと示唆したことを受け、日経平均は大幅反発して始まったものの、為替市場で円高・ドル安が進むに連れ、輸出株を中心に売られ、前日終値を割り込んだ。

 週末も一時110円台後半と約1年5ヵ月ぶりの水準まで円高・ドル安が進んだことで売りが膨らみ、4日続落となった。

 日経平均株価は、前週比214円(1.26%)安の1万6724円と2週続落して取引を終えた。週間の振れ幅は677円と、前週の531円から拡大した。


 来週も円高基調が重荷となり、軟調な展開になりそうだ。重要イベントとしては、国内では25日朝に発表される2月の消費者物価指数、海外では24日発表のユーロ圏の3月製造業PMIが注目される。なお、国内は週初の21日、欧米など海外主要国は週末25日の株式市場が休場となる。

◆マーケット・トレンド(3月14日~18日)

【↑】 3月14日(月)―― 294円高と3日続伸、欧米株高・機械受注上振れを好感
 日経平均 17233.75( +294.88)  売買高20億1976万株 売買代金 2兆0620億円

【↓】 3月15日(火)―― 116円安と4日ぶり反落、日銀動かず利食い売り
 日経平均 17117.07( -116.68)  売買高20億9325万株 売買代金 2兆1123億円

【↓】 3月16日(水)―― 3日ぶり1万7000円割れ、FOMC警戒し続落
 日経平均 16974.45( -142.62)  売買高18億6149万株 売買代金 1兆9118億円

【↓】 3月17日(木)―― 円高警戒で小幅に3日続落、一時1万7200円回復も後場失
 日経平均 16936.38( -38.07)  売買高22億0729万株 売買代金 2兆2618億円

【↓】 3月18日(金)―― 211円安、円高警戒で大幅に4日続落
 日経平均 16724.81( -211.57)  売買高22億9580万株 売買代金 2兆4504億円

◆セクター・トレンド(3月14日~18日)

(1)トヨタ <7203> など自動車株を中心に輸出株が売られた
(2)東京海上 <8766> など保険、野村 <8604> など証券といった金融株は続落
(3)武田 <4502> など医薬、JT <2914> など食品といったデフェンシブ株もさえない
(4)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友電 <5802> など非鉄といった素材株も軟調続く
(5)国際石開帝石 <1605> など鉱業、出光興産 <5019> など石油といった原油関連は堅調
(6)大和ハウス <1925> 、大東建 <1878> など建設株が買われた

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