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【市況】明日の株式相場見通し=3連休前に買い手控え、円高進行懸念が強まる

日経平均の日足チャート 「株探」多機能チャートより
 あす(18日)の東京株式市場は、3連休を控えてポジション調整の売りが優勢となりそうだ。17日の東京株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で示された今後の利上げペース鈍化や、原油価格上昇を好感し、日経平均株価は一時、前日比278円高まで買い進まれる場面があったものの、後場に入って1ドル=111円台後半へと円高・ドル安が進行したことで、一気に売られる展開となった。

 現物株市場の終了した17日午後3時以降にさらに円高・ドル安が進行し一時、1ドル=111円台半ばまで円が買い進まれ3週間ぶりの高値水準となっており、輸出関連の主力銘柄に売り懸念が強まりそうだ。市場関係者からは「もし、円相場が1ドル=111円半ば以上の円高水準に進行した場合、17年3月期の輸出企業の業績懸念が大きく膨らむ可能性があり、売りマインドが強まる状況も覚悟しなければならない」との見方が出ていた。

 17日の東京株式市場は買い先行で始まり、日経平均株価は一時大幅上昇する場面もあったが、後場に入ると急速に軟化、結局マイナス圏で引けた。日経平均株価終値は、前日比38円07銭安の1万6936円38銭と小幅安ながら3日続落となった。

 日程面では、東証2部市場に化学薬品の薬液移送に使用されるケミカルポンプなどを手掛けるイワキ<6237>。東証マザーズ市場に流通小売業の統合型販促支援事業のアイドママーケティングコミュニケーション<9466>、PXB(ヒト肝細胞キメラ)マウスを用いた受託試験サービスのフェニックスバイオ<6190>、保育所などの運営を通じた子育て支援事業のグローバルグループ<6189>。ジャスダック市場に外国為替証拠金取引事業のヒロセ通商<7185>、新築戸建分譲事業、注文住宅・戸建建築請負事業のアグレ都市デザイン<3467>の合計6社がそれぞれ新規上場する。

 このほかには、日銀金融政策決定会合議事要旨、2月の粗鋼生産量、2月の全国百貨店売上高に注目。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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