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【市況】日米の金融政策見極め、トレンド転換への期待も高まる/オープニングコメント


 14日の日本株市場は、買い優勢の展開になろう。11日の米国市場は、ECBの追加緩和が改めて評価されたほか、原油相場の上昇が好感され、NYダウは200ドルを超す上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の17050円となり、この流れを引き継ぐ格好での上昇が期待される。

 今週は14、15日に日銀金融政策決定会合、15、16日にはFOMCを控えている。金融安定化に向けた各国の舵取りに市場の関心が集まりやすいだろう。先週の10-12月期GDP改定値の上方修正で追加緩和の可能性は低いと考えられる。ただし、ECBが発表した予想外に強力な景気刺激策は、日銀の姿勢にも影響を与えると考えられ、思惑が高まりそうだ。

 また、原油相場については、先週、国際エネルギー機関(IEA)が原油相場の底打ちを指摘した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアが20日にも原油の生産調整を検討する会合を開く方向である。週末にかけて会合への期待が高まり、節目の40ドルを捉えてくるようだと、商品市況全体への波及がみられる可能性がある。

 日経平均は価格帯別出来高では16900-17100円レベルで商いが膨らんでいる。これをクリアしてくると、トレンド転換への期待感も高まる展開を意識しておきたい。日米の金融政策の結果を見極めたいとする流れから買い先行後はこう着感が強まる可能性はあるが、下値は切り上げてくる可能性がありそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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