市場ニュース

戻る
 

【通貨】来週の為替相場見通し=日米中銀の決定が相場左右

 来週の外国為替市場のドル円相場は、日本と米国の中央銀行の金融政策に左右される展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=112円00~115円00銭。

 10日に開催された欧州中央銀行(ECB)理事会では追加緩和が決定されたが、ドラギECB総裁が「追加利下げは見込まない」と発言すると一転ユーロは上昇した。円は113円台を中心とする値動きが続いた。来週は14日から15日に日銀金融政策決定会合、15日から16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。今回のFOMCでは政策金利引き上げは見送られるとみられており、焦点は日銀決定会合で追加緩和があるかだ。1月の会合でマイナス金利政策が導入された後だけに、市場では「今回は見送りでは」との見方は少なくない。ただ、「デフレ脱却の名目の下、再度の追加緩和も」との声もあり、見解は割れている。追加緩和が見送られた場合、一時的に円高が進む可能性はあるが、基本的には112円50~114円50銭前後のレンジ相場が続きそうだ。

 来週は15日に米2月小売売上高、米2月生産者物価、16日に米2月消費者物価、米2月鉱工業生産、17日に米10~12月期経常収支の発表が予定されている。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均