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【市況】再び内需・ディフェンシブ系にシフトしやすい/オープニングコメント


 9日の日本株市場は売り優勢の相場展開になろう。8日の米国市場は、NYダウが6営業日ぶりに反落となった。世界景気の減速懸念のほか、原油先物相場の下落が嫌気された格好。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の16675円だった。この流れを受けて、売りが先行する形になる。

 ただし、昨日の流れをみても、ECB理事会を前に材料出尽くしを警戒する流れもみられてきており、利益確定の流れが強まっていた。また、原油先物相場についても40ドルに接近するなか、いったんは調整も警戒されていた。長期金利の過去最低水準更新や為替の円高傾向なども織り込む格好で資源関連や金融、輸出関連などの弱さが目立っており、改めて嫌気される流れには向かわないだろう。

 また、調整局面では日銀によるETF買い入れも意識されやすい。昨日の日経平均についても、一時300円超の下落局面から、50円弱まで下げ幅を縮める場面もみられていた。メジャーSQを控えて商いが膨らみづらいなか、先物主導で振れやすい需給状況であるが、反対に大きく振れて欲しくないところでもある。オプション権利行使価格の16750円を挟んでの16625-16875円辺りでのこう着といったところか。

 物色の流れとしては、資源関連への物色は見込めないなか、再び内需・ディフェンシブ系にシフトしやすいだろう。昨日はソフトバンクグ<9984>が日経平均を下支えしたが、本日はNTT<9432>、NTTドコモ<9437>辺りがサポートとして期待したいところ。その他、先物等の影響を避ける流れから、中小型株への物色は活発となりそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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