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【市況】8日の米国市場ダイジェスト:ダウは109ドル安、中国景気の減速懸念強まる


■NY株式:ダウは109ドル安、中国景気の減速懸念強まる

NYダウ       ナスダック
終値 :16964.10  終値 :4648.83
前日比:-109.85   前日比:-59.43
始値 :17050.67  始値 :4676.22
高値 :17072.79  高値 :4695.04
安値 :16921.51  安値 :4642.87

8日の米国株式相場は下落。ダウ平均は109.85ドル安の16964.10、ナスダックは59.43ポイント安の4648.83で取引を終了した。中国の2月貿易統計が悪化し、アジア・欧州株が軒並み軟調となった流れを受け、米国株も売りが先行。本日は主要経済指標の発表が予定されておらず、NY原油先物相場が一時4%の下落となったことも嫌気され、終日軟調推移となった。セクター別では、公益事業や食品・生活必需品小売が上昇する一方でエネルギーや銀行が下落した。

原油相場の下落を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が軟調推移。格安航空会社のジェットブルー(JBLU)は2月の旅客実績が落ち込んだほか、軟調な1-3月期見通しが嫌気され、下落。携帯端末のアップル(AAPL)は電子書籍の価格設定をめぐる談合で独占禁止法違反が確定し、売られた。一方でアパレル小売のアーバンアウトフィッターズ(URBN)は決算内容が好感され、大幅上昇。

航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)は取締役会の人選を巡り、株主であるヘッジファンド2社との対立が表面化している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は112円57銭、中国輸出激減&OECD報告で世界経済への懸念再燃

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円09銭から112円43銭まで下落し112円57銭で引けた。中国の輸出激減に加え、経済協力開発機構(OECD)が全メンバー国経済の成長鈍化を指摘したため世界経済への不安が再燃し、リスク回避の円買い、ドル売りが加速した。

ユーロ・ドルは、1.1058ドルまで上昇後、1.0994ドルへ反落し1.1005ドルで引けた。ユーロ圏の10-12月期国内総生産(GDP)改定値が予想外に上方修正されたほか、独1月鉱工業生産も予想を大幅に上回ったためユーロの買戻しが優勢となった。ただ、根強い欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測を受けたユーロ売りに上値も限定的となった。ユーロ・円は、124円72銭から123円85銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.4174ドルへ下落後、1.4242ドルへ反発。ドル・スイスは、0.9903フランから0.9971フランへ上昇した。


■NY原油:反落で36.50ドル、中国需要懸念や米国在庫増の予想で売り

NY原油は反落(NYMEX原油4月限終値:36.50↓1.40)。38.17ドルから36.46ドルまで下落した。この日発表の中国の2月貿易統計で、輸出が前年比25.4%激減し、輸入も同13.8%落ち込んだことを受けて、原油の需要に対する先行き懸念よる売りが強まった。

また、8日の取引終了後に全米石油協会(API)の週間統計、9日(水)に米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)の発表が予定され、EIA週報については、原油の在庫増が予想されることも売り材料になった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  13.08ドル -0.445ドル(-3.29%)
モルガン・スタンレー(MS) 25.01ドル -1.080ドル(-4.14%)
ゴールドマン・サックス(GS)151.53ドル -3.770ドル(-2.43%)
インテル(INTC)      30.56ドル -0.380ドル(-1.23%)
アップル(AAPL)      101.03ドル -0.840ドル(-0.82%)
アルファベット(GOOG)   713.53ドル +0.730ドル(+0.10%)
フェイスブック(FB)    105.93ドル +0.200ドル(+0.19%)
キャタピラー(CAT)     71.73ドル -3.010ドル(-4.03%)
アルコア(AA)       9.33ドル -0.710ドル(-7.07%)
ウォルマート(WMT)     68.04ドル +0.150ドル(+0.22%)
スプリント(S)       3.98ドル +0.010ドル(+0.25%)

《NO》

 提供:フィスコ

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