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【市況】3日の米国市場ダイジェスト:ダウは44ドル高、原油相場嫌気も雇用統計を見据えた動き


■NY株式:ダウは44ドル高、原油相場嫌気も雇用統計を見据えた動き

NYダウ       ナスダック
終値 :16943.90  終値 :4707.42
前日比:+44.58    前日比:+4.00
始値 :16896.17  始値 :4698.38
高値 :16944.31  高値 :4707.72
安値 :16820.73  安値 :4674.46

3日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は44.58ドル高の16943.90、ナスダックは4.00ポイント高の4707.42で取引を終了した。原油相場の続落を受け、売りが先行。2月ISM非製造業景況指数が前月から縮小したほか、1月製造業受注指数が予想を下振れたことで上値の重い展開となった。しかし、明日の雇用統計結果を見極めたいとの思惑から下げ幅を縮小し、引けにかけて上昇に転じた。セクター別では、自動車・自動車部品やメディアが上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーや食品・生活必需品小売が下落した。

石油ガス生産会社のチェサピーク・エナジー(CHK)は昨日に交通事故で死亡した元CEOのマクレンドン氏が掘削装置のリース不正入札を共謀した罪で起訴された事件で、当局に捜査協力することで課徴金減免制度が導入されることが明らかとなり、大幅上昇。エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)や半導体のインテル(INTC)は投資判断引き上げを受け、買われた。一方で、通信機器のシエナ(CIEN)は冴えない業績見通しを示し、軟調推移。会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は決算内容が予想を下振れ、売られた。

明日の雇用統計では、非農業雇用者数が19万5000人増と前月から上昇、失業率は4.9%増と横ばいが予想されている。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は113円68銭、米2月ISM非製造業景況指数は2年ぶり低水準で利上げ観測が後退

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円97銭から113円30銭まで下落し113円68銭で引けた。米2月ISM非製造業景況指数や同指数の雇用がほぼ2年ぶりの低水準となったことや、予想を下回った1月製造業受注を受けて、年内の追加利上げ観測が後退しドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.0893ドルから1.0973ドルまで上昇し1.0957ドルで引けた。米国の低調な経済指標を受けた債券利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。ユーロ・円は、123円98銭から124円60銭へ上昇。ポンド・ドルは、1.4064ドルから1.4194ドルへ上昇した。ドル・スイスは、0.9948フランから0.9892フランへ下落した。


■NY原油:反落で34.57ドル、利益確定とみられる売りが勝ったもよう

NY原油は反落(NYMEX原油4月限終値:34.57↓0.09)。34.19ドルからいったん35.32ドルまで上昇した。今週続伸の後で、利益確定とみられる売りが勝ったもよう。そうしたなか、前日発表された米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)で、原油の国内生産量が減少したことが改めて注目されたといわれ、買いが一時強まった。

なおNY通常取引開始前に、ナイジェリア石油担当相の「サウジアラビアやロシアなど主要産油国が、増産凍結をめぐり20日にモスクワで会合を開催へ」との発言が伝えられた。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  13.49ドル +0.075ドル(+0.56%)
モルガン・スタンレー(MS) 26.13ドル +0.020ドル(+0.08%)
ゴールドマン・サックス(GS)155.26ドル +1.060ドル(+0.69%)
インテル(INTC)      30.58ドル +0.040ドル(+0.13%)
アップル(AAPL)      101.50ドル +0.750ドル(+0.74%)
アルファベット(GOOG)   712.42ドル -6.430ドル(-0.89%)
フェイスブック(FB)    109.58ドル -0.370ドル(-0.34%)
キャタピラー(CAT)     71.75ドル +2.370ドル(+3.42%)
アルコア(AA)       9.48ドル -0.145ドル(-1.51%)
ウォルマート(WMT)     66.14ドル -0.030ドル(-0.05%)
スプリント(S)       4.01ドル +0.260ドル(+6.94%)

《NO》

 提供:フィスコ

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