【市況】前場に注目すべき3つのポイント~オーバーシュート気味に上昇する可能性
2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:オーバーシュート気味に上昇する可能性
■外資系証券の注文動向:差し引き650万株の売り越し
■前場の注目材料:バリューゴルフ<3931>が東証マザーズに新規上場
■オーバーシュート気味に上昇する可能性
2日の日本株市場は、幅広い銘柄に買いが先行することになろう。1日の米国市場では、アジア・欧州株が概ね全面高となった流れを受けて買いが先行。2月ISM製造業景況指数が予想を上回ったことで米経済の減速懸念が後退し、NYダウは350ドルに迫る上昇となった。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比415円高の16515円となり、これにさや寄せする格好からギャップ・アップでのスタートになろう。原油高のほか、円相場は1ドル114円台の円安に振れていることも好感される。
これにより、日経平均は再び直近もち合いレンジの上限を捉える格好となり、上値抵抗の25日線の突破を試す格好になる。また、価格帯別出来高は商いも膨れている16000-16200円での攻防が続いていたが、これを上放れてくることになるため、需給は改善するだろう。16900-17100円辺りまでは商いが薄いため、オーバーシュート気味に上昇する可能性もある。
セクターではほぼ全面高商状となろうが、足元で弱い動きが目立っていた自動車やハイテクなどには、見直しの流れが向かいやすいだろう。本日はインデックスに絡んだ商いによって主力処がメインになろうが、ギャップ・アップ後に16500円近辺でのこう着をみせてくるようだと、次第に中小型株への波及も意識されてくる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き650万株の売り越し
朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り2540万株、買い1890万株、差し引き650万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
2月24日(水):1780万株の売り越し
2月25日(木):140万株の買い越し
2月26日(金):1510万株の売り越し
2月29日(月):190万株の売り越し
3月1日(火):260万株の売り越し
■前場の注目材料
・NY原油(34.40、+0.65)、NYダウ(16865.08、+348.58)
・バリューゴルフ<3931>が東証マザーズに新規上場
・伊藤園<2593>の3Q累計営業増益率はコンセンサス予想を上回る
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 2月マネタリーベース(1月:前年比+28.9%)
<海外>
・09:30 豪・10-12月期GDP(前年比予想:+2.5%、7-9月期:+2.5%)
《SY》
提供:フィスコ