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【市況】1日の米国市場ダイジェスト:ダウは348ドル高、堅調な経済指標を好感


■NY株式:ダウは348ドル高、堅調な経済指標を好感

NYダウ       ナスダック
終値 :16865.08  終値 :4689.60
前日比:+348.58   前日比:+131.65
始値 :16545.67  始値 :4596.01
高値 :16865.56  高値 :4689.60
安値 :16545.67  安値 :4581.75

1日は米国株式相場は上昇。ダウ平均は348.58ドル高の16865.08、ナスダックは131.65ポイント高の4689.60で取引を終了した。アジア・欧州株が概ね全面高となった流れを受け、米国株も買いが先行。2月ISM製造業景況指数が予想を上振れたことで米経済の減速懸念が後退したほか、堅調な原油価格や2月新車販売台数も好感され、終日堅調推移となった。ダウは一時350ドルに迫る上昇となった。セクター別では公益事業を除いて全面高となり、銀行や自動車・自動車部品の上昇が目立った。

自動車大手のフォード(F)は2月の新車販売台数が好調となり、上昇。独立系石油ガス生産のアナダルコ(APC)は最大30億ドル相当の資産売却に加えて、設備投資の削減や減配を発表し堅調推移。複合企業のハネウェル・インターナショナル(HON)は同業ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)の買収を断念し、買われた。製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は証券取引委員会から調査を受けていることが明らかとなり急落となったものの、引けにかけて下げ幅を縮小。

本日は、全米の多くの州で大統領候補の予備選「スーパーチューズデー」が開催される。共和党ではドナルド・トランプ氏、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官が優勢と見られるが、共和党幹部の中にはトランプ氏を支持しないとする動きもあり、今後の展開は不透明だ。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は113円99銭、良好な米ISM製造業受け年内利上げ観測再燃

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円90銭から114円19銭まで上昇し113円99銭で引けた。米国の2月ISM製造業景況指数や1月建設支出が予想を上回ったため、年内の追加利上げ観測を受けたドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.0885ドルから1.0834ドルへ下落し1.0868ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測に伴うユーロ売り、ドル買いが加速。ユーロ・円は、122円73銭から124円08銭へ上昇。各国の景気刺激策への期待にリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.3987ドルから1.3905ドルのレンジで上下に振れた。ドル・スイスは、1.0008フランへ上昇後、0.9960フランへ下落した。


■NY原油:反発で34.40ドル、米株高好感して買い戻し強まる

NY原油は反発(NYMEX原油4月限終値:34.40↑0.65)。33.37ドルから34.76ドルまで上昇した。1日の取引終了後に全米石油協会(API)の週間統計、2日(水)に米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)の発表を控え、原油在庫増への警戒感から利益確定とみられる売りが先行したもよう。

しかし、その後は、米国の2月ISM製造業景況指数と1月建設支出が予想を大きく上回る上昇となり、景気先行き不安が後退。米株が大幅に上昇したことを好感し(NYダウ一時335ドル高)、原油の買い戻しが優勢になった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  13.17ドル +0.650ドル(+5.19%)
モルガン・スタンレー(MS) 26.09ドル +1.390ドル(+5.63%)
ゴールドマン・サックス(GS)154.37ドル +4.840ドル(+3.24%)
インテル(INTC)      30.37ドル +0.780ドル(+2.64%)
アップル(AAPL)      100.53ドル +3.840ドル(+3.97%)
アルファベット(GOOG)   718.81ドル +21.04ドル(+3.02%)
フェイスブック(FB)    109.82ドル +2.900ドル(+2.71%)
キャタピラー(CAT)     69.09ドル +1.390ドル(+2.05%)
アルコア(AA)       9.11ドル +0.180ドル(+2.02%)
ウォルマート(WMT)     66.43ドル +0.090ドル(+0.14%)
スプリント(S)       3.47ドル +0.030ドル(+0.87%)

《NO》

 提供:フィスコ

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