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【市況】G20控え全般こう着、中小型株への売買は活発/オープニングコメント


 22日の日本株市場は売り先行後は、こう着感の強い相場展開となろう。19日の米国市場は、原油相場の下げが嫌気され、NYダウは小幅に続落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円安の15825円だった。朝方は、これにさや寄せする格好になりそうだ。

 今週も引き続き、原油相場や為替市場の動向を睨みながらの相場展開が続きそうである。19日のNY原油先物相場は、再び1バレル30ドルを割り込んでいる。サウジアラビアやロシアなどの主要産油国による原油の生産調整に向けた動きを疑問視する向きも多く、明確なボトム形成を見極める必要がある。

 また、為替市場では世界経済をめぐる懸念を背景に、安全資産とされる円が買われている。週末の米国市場では1月のコア消費者物価指数(CPI)上昇率が市場予想を上回ったことを受け、追加利上げペースが一部の予想よりも速まるとの見方が再浮上している。

 こういった状況の中で、今週は上海で26-27日に開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議での協調姿勢へ関心が集まろう。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、各国の政策決定が世界経済に及ぼす影響について集中的に協議する必要があるとの考えを示しており、各国の協調姿勢による金融安定化への思惑等から売り込みづらい状況になろう。

 物色としては、マイナス金利導入により、個人マネーはリスク資産にシフトしてきていると報じられているなど、個人の中小型株物色は活発になりそうである。G20を控え日経平均が16000円処でこう着となるようだと、個人マネーは新興市場など中小型株への活発な値幅取り狙いの商いに向かうことになりそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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