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【特集】エスプール Research Memo(3):スマートメーター設置業務の生産性向上が想定以上に遅れ、大幅減益


■業績動向

(1) 2015年11月期の連結業績について

1月13日付で発表されたエスプール<2471>の2015年11月期の連結業績は、売上高で前期比10.0%増の7,267百万円、営業利益で同71.3%減の59百万円、経常利益で同74.2%減の49百万円、当期純損失で68百万円(前期は165百万円の利益)となった。売上高は人材ソリューション事業や障がい者雇用支援サービスの伸長により、7期ぶりに過去最高を更新したものの、利益面ではスマートメーター設置業務の生産性向上が想定以上に遅れたことが響いて大幅減益となった。

売上総利益は収益性の高い障がい者雇用支援サービスが伸びたことや低採算案件の受注を抑制したこともあって、前期比12.1%増益と会社計画を上回る増益となったが、販管費で主力事業の業容拡大と新規事業強化のための人員増強を積極的に行い、人件費が期初想定を上回ったほか、スマートメーター設置業務の開始に伴う研修費用や拠点開設費用等の増加が減益要因となった。スマートメーター設置業務の損益は263百万円の赤字となっており、同業務を除けば営業利益ベースでも過去最高を更新したことになる。また、特別費用として42百万円を計上しているが、このうち40百万円は本社移転費用となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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