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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~底堅さが試される時、個人マネーはリスク資産にシフト


19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:底堅さが試される時、個人マネーはリスク資産にシフト
■外資系証券の注文動向:差し引き190万株の買い越し
■前場の注目材料:トレンド<4704>の16年12月期営業利益予想はコンセンサスを下回る


■底堅さが試される時、個人マネーはリスク資産にシフト

19日の日本株市場は利食い優勢の展開になろうが、底堅さが意識されそうである。18日の米国市場では、原油相場の荒い値動きに振らされたほか、経済協力開発機構(OECD)による世界経済見通しの引き下げで世界経済の減速懸念が強まったことが嫌気されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比285円安の15955円となり、本日も16000円を挟んでの相場展開になろう。

もっとも、原油相場に振らされやすい状況は織り込み済であり、昨日は原油生産量を1月水準で維持するとした主要産油国の提案に対してイランが支持を表明したことが好感されたが、この報道に過剰に反応し過ぎとの見方もされている。産油国が減産で合意に至る可能性は低いとの大方の見方もあり、強弱感が対立しやすいだろう。

センチメントは改善傾向にあるとみられる。引き続き、原油相場の動向次第といった相場展開となろうが、今後は原油相場が下げた場面で底堅さを見せられるかが注目される。また、上海で26-27日に開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議での協調姿勢への期待感が下支えとなるだろう。

なお、マイナス金利導入により、個人マネーはリスク資産にシフトしてきていると報じられている。足元のソフトバンクグ<9984>効果もあり、利益確定が優勢となるなか、中小型株への物色が活発化しよう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き190万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り810万株、買い1000万株、差し引き190万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月12日(金):1110万株の売り越し
2月15日(月):640万株の売り越し
2月16日(火):340万株の売り越し
2月17日(水):230万株の買い越し
2月18日(木):40万株の買い越し


■前場の注目材料

・NY原油(30.77、+0.11)、NYダウ(16413.43、-40.40)
・羽田空港発の米国便、昼間の発着枠設定で合意
・いすゞ<7202>と日野<7205>、観光バス増産
・トレンド<4704>の16年12月期営業利益予想はコンセンサスを下回る


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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