【市況】明日の株式相場見通し=急騰の反動で売り先行、本格反騰に向けては不透明感残る
あす(16日)の東京株式市場は、きょうの急騰の後だけに反動も予想され、売り先行で日経平均株価は反落となりそうだ。
ドイツ銀行が12日、自らが発行した約6000億円規模の債券の買い戻しを発表したことで、海外市場での金融機関を巡る信用不安がひとまず後退したことが、前週末の米株式相場の反発にもつながった。東京株式市場でも金融セクターの上げが序盤から牽引役となった。また、懸念された春節明けの中国・上海株式市場は下落してスタートしたものの、徐々に下落幅を縮小する推移となり、これも投資家心理の改善に寄与した。
ただ、市場関係者からは「きょうの大幅上昇は、これまで売り姿勢を強めてきた海外のヘッジファンドやCTA(商品投資顧問業者)などからの利益確定の買い戻しが主役。国内の個人投資家や機関投資家からの押し目買いはまだ少ない」との見方が出ていた。したがって、本格反騰に向けては不透明感が残りそうだ。
15日の東京株式市場は、前週の大幅な下落の反動もあって終始買いが優勢となった。日経平均株価は今年最大の上げ幅となる1000円を超える大幅上昇をみせ、1万6000円台を一気に回復した。終値は前週末比1069円97銭高の1万6022円58銭と急反騰した。
日程面では、日銀のマイナス金利政策がスタート。10~12月期と15年通年の家計調査、1月の訪日外国人客数、1月の首都圏マンション市場動向に注目。海外では、米2月のNY連銀製造業景気指数、欧州1月の新車販売台数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
ドイツ銀行が12日、自らが発行した約6000億円規模の債券の買い戻しを発表したことで、海外市場での金融機関を巡る信用不安がひとまず後退したことが、前週末の米株式相場の反発にもつながった。東京株式市場でも金融セクターの上げが序盤から牽引役となった。また、懸念された春節明けの中国・上海株式市場は下落してスタートしたものの、徐々に下落幅を縮小する推移となり、これも投資家心理の改善に寄与した。
ただ、市場関係者からは「きょうの大幅上昇は、これまで売り姿勢を強めてきた海外のヘッジファンドやCTA(商品投資顧問業者)などからの利益確定の買い戻しが主役。国内の個人投資家や機関投資家からの押し目買いはまだ少ない」との見方が出ていた。したがって、本格反騰に向けては不透明感が残りそうだ。
15日の東京株式市場は、前週の大幅な下落の反動もあって終始買いが優勢となった。日経平均株価は今年最大の上げ幅となる1000円を超える大幅上昇をみせ、1万6000円台を一気に回復した。終値は前週末比1069円97銭高の1万6022円58銭と急反騰した。
日程面では、日銀のマイナス金利政策がスタート。10~12月期と15年通年の家計調査、1月の訪日外国人客数、1月の首都圏マンション市場動向に注目。海外では、米2月のNY連銀製造業景気指数、欧州1月の新車販売台数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)