【市況】明日の株式相場見通し=1月21日安値急接近で正念場、株価指標は売られ過ぎ示す
あす(10日)の東京株式市場は、きょうの日経平均株価の急落によって、1月21日につけた昨年来安値1万6017円に急速に接近しており、この水準の攻防を巡る正念場を迎える。
既に、25日移動平均線(1万7202円=9日)との下方カイ離率は6.5%近くに拡大。25日移動平均の落レシオも63.4%と、株価指標面ではともに売られ過ぎを示している。しかし、外国為替市場での1ドル=114円台という急激な円高・ドル安の進行により、主力輸出関連企業の採算悪化が懸念されており、値ごろ感からの押し目買いが入りにくい状態となっている。
市場関係者からは「もし、1月21日の昨年来安値を割り込むと、1万5000円台での値固めの期間がある程度必要となる。したがって、戻り相場のシナリオが益々描きにくくなる」との見方がでていた。
9日の東京株式市場は、前日の欧米株安を引き継いで朝方から売り優勢となり、急速に進行する円高と歩調を合わせるように次第安の展開となった。日経平均株価は、前日比で一時978円安となり、昨年来安値を付けた1月21日以来の安値水準となった。終値は、前日比918円86銭安の1万6085円44銭と急反落した。
日程面では、1月の国内企業物価指数、1月の都心オフィス空室率に注目。海外では、米1月財政収支、イエレンFRB議長の米下院金融委員会で証言が焦点になる。(冨田康夫)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
既に、25日移動平均線(1万7202円=9日)との下方カイ離率は6.5%近くに拡大。25日移動平均の落レシオも63.4%と、株価指標面ではともに売られ過ぎを示している。しかし、外国為替市場での1ドル=114円台という急激な円高・ドル安の進行により、主力輸出関連企業の採算悪化が懸念されており、値ごろ感からの押し目買いが入りにくい状態となっている。
市場関係者からは「もし、1月21日の昨年来安値を割り込むと、1万5000円台での値固めの期間がある程度必要となる。したがって、戻り相場のシナリオが益々描きにくくなる」との見方がでていた。
9日の東京株式市場は、前日の欧米株安を引き継いで朝方から売り優勢となり、急速に進行する円高と歩調を合わせるように次第安の展開となった。日経平均株価は、前日比で一時978円安となり、昨年来安値を付けた1月21日以来の安値水準となった。終値は、前日比918円86銭安の1万6085円44銭と急反落した。
日程面では、1月の国内企業物価指数、1月の都心オフィス空室率に注目。海外では、米1月財政収支、イエレンFRB議長の米下院金融委員会で証言が焦点になる。(冨田康夫)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)