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【経済】トヨタの中国合弁、10%販売増目標維持へ、中小型5割に引き上げ


トヨタ自<7203>と広州汽車集団の中国合弁である広汽豊田汽車(広汽トヨタ自動車)はこのほど、完成車の目標販売について、年間10%成長を持続させる方針を発表した。これの達成に向けて、中小型車へと販売の軸足を移す事業戦略を着実に推進する旨を表明。自社の完成車販売に占める中小型車の比率に関して、今年は50%にまで引き上げる目標を掲げた。前年実績比で10ポイント拡大させることになる。
昨年の中小型車販売は、「レビン」と「ヤリス」の2モデルで18万7000台を売り、伸びをけん引した。中でも「レビン」は下半期に投入したハイブリッドモデルが人気を得て、通年販売は全体販売の31%を占める12万5699台を記録。月平均で1万台超を売った。今年の月間平均販売は1万5000台超を見込んでいる。
「レビン」ハイブリッドモデルは、トヨタが江蘇省常熟市に新設した研究開発センターで初めて開発した環境対応車。エンジンとモーターの2つの動力源を備えたデュアル・エンジン車の中国現地開発を実現させた。
広汽トヨタの李暉・執行副総裁は、「中小型車分野で今後さらに多くの派生モデルを投入していく」と言明。市場ニーズに応える中国仕様車の生産に今後も注力する方針を示した。
同社の昨年販売、前年比15%増えて、年初目標の40万台を超過達成した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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