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【材料】日本精工の第3四半期累計は増収増益も、10~12月期では減収減益に

 日本精工<6471>は1日引け後、16年3月期第3四半期累計の連結決算を発表した。売上高は前年同期比3.3%増の7354億5700万円、営業利益は同10%増の737億1400万円で着地した。ただ、第3四半期(15年10~12月)の売上高は同0.7%減の2457億2100万円、営業利益は同7.6%減の242億7500万円と、減収減益となった。

 産業機械関連需要は、新興国を中心とした景気減速の影響を受け減少し減収となったものの、為替の影響もあり増収となった。自動車市場向け需要は、日本でトランスミッション向けを中心に増収、米州は米国での自動車販売が堅調に推移し、電動パワーステアリング(EPS)・自動車軸受ともに売上高が増加した。欧州では緩やかな回復が続き増収となり、中国は自動車市場の成長鈍化がみられたものの、小型車優遇税制効果もあり増収となった。その他アジアでは、各国の市場にばらつきがあったもののEPSを中心に売上高が増加し、自動車事業は増収増益となった。

 据え置かれた通期の連結営業利益は前期比3.4%減の940億円の見通しで、進捗率は78.4%。
《MK》

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